本セミナーでは、冷凍・貯蔵・解凍のメカニズムと品質問題を論じたのちに、AFPをはじめとする氷結晶制御物質の基礎と、食品への応用に際して留意すべきポイントについて、最新の研究動向を踏まえながら解説します。
冷凍技術は、食品本来の状態を維持したまま保存可能であるという点で、極めて優れた保存技術です。しかし、安全かつ高品質な冷凍食品を実現するためには、冷凍・貯蔵・解凍の基本的なメカニズムを理解して、それぞれの過程を適切に管理することが重要となります。特に食品中の水の状態変化を制御することがポイントですが、近年、不凍タンパク質 (AFP) を利用して凍結・解凍時の品質劣化を抑制する技術が開発され、既に冷凍食品への応用が始まっています。 本講座では、冷凍・貯蔵・解凍のメカニズムと品質問題を論じたのちに、AFPをはじめとする氷結晶制御物質の基礎と、食品への応用に際して留意すべきポイントについて、最新の研究動向を踏まえながら解説します。