水系および有機溶媒系での(ナノ) 微粒子の分散安定化とその評価技術

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本セミナーでは、水系および有機溶媒系の微粒子分散系を安定化させるための基礎から応用まで解説いたします。

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プログラム

微粒子分散系の挙動はDLVO理論で解析できる。この理論に登場するハマカー定数 (凝集促進因子) とゼータ電位 (分散促進因子) について解説する。水系と有機分散系のそれぞれに対して、ゼータ電位を与える電気泳動移動度の測定と解釈および分散・凝集を定量的に決定するポテンシャル曲線の描き方の習得および分散系安定化のための戦略を徹底的に解説する。

  1. 微粒子の集団は必ず凝集する
  2. 分子間力による多数の分子の凝集体が微粒子である
  3. 微粒子表面の分子は微粒子内部の分子に比べて高エネルギー状態にある
  4. 微粒子集団の総表面積と表面エネルギー
  5. 微粒子間の凝集力は分子間力に由来する
  6. 分子間力とロンドンーファンデルワールス定数
  7. ハマカー定数が粒子の凝集を促進する
  8. ハマカー定数とロンドンーファンデルワールス定数
  9. 代表的な物質のハマカー定数
  10. ハマカー定数に関する諸公式
    1. 同種物質と異種物質
    2. 媒質の効果
    3. 微粒子の表面構造
  11. 似た者同士が凝集する
  12. 微粒子間力と表面張力
  13. 微粒子間相互作用とポテンシャル曲線
    1. ポテンシャル曲線の山と谷
    2. エネルギーの尺度:熱エネルギー
    3. 電位で測った熱エネルギー
  14. 微粒子間力と微粒子の形状
    1. 平板状粒子
    2. 円柱
  15. 微粒子の表面電位とゼータ電位
  16. すべり面
  17. 微粒子のゼータ電位が分散を促進する
  18. 帯電微粒子周囲の拡散電気二重層
  19. 電解質濃度と拡散電気二重層の厚さ
  20. 微粒子の表面電荷と表面電位の関係:低電位の場合
    1. 平板状粒子
    2. 円柱
  21. 微粒子の表面電荷と表面電位の関係:高電位の場合
  22. 電気泳動移動度の測定とゼータ電位
  23. 電気泳動移動度とゼータ電位を結びつける式
  24. スモルコフスキーの式とヒュッケルの式
  25. 電気泳動遅延効果とヘンリーの式
  26. 緩和効果
  27. 種々の理論の適用範囲
  28. 液滴とエマルジョン
  29. 高分子電解質
  30. 柔らかい粒子
  31. 濃厚系の電気泳動
  32. 振動電場中の電気泳動:動的電気泳動
  33. 濃厚系における動的電気泳動:ESA法とCVP法
  34. 微粒子間の拡散電気二重層の重なりと静電反発力
  35. 微粒子間の静電反発エネルギー
  36. 微粒子間の静電反発エネルギーとファンデルワールス相互作用の和
  37. 微粒子間の全相互作用エネルギーの計算:DLVO理論
  38. 熱エネルギーに対応するハマカー定数 (10-21 J) とゼータ電位 (25mV)
  39. ポテンシャル曲線による凝集・分散の定量的評価
  40. ポテンシャル障壁の高さ
  41. シュルツ・ハーディの法則
  42. 凝集確率の計算
  43. 水系と有機溶媒系におけるDLVO理論
  44. 水系に対するポテンシャル曲線の描き方
  45. 有機溶媒系に対するポテンシャル曲線の描き方
  46. 安定な微粒子分散系に必要なポテンシャル障壁の高さ
  47. 微粒子分散系の安定性マップ
  48. 凝集速度の計算
  49. ポテンシャル曲線の二次極小
  50. 柔らかい微粒子の場合

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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