本セミナーでは、腐食の基礎から解説し、腐食の原因と対策、未然防止策、腐食解析・余寿命予測について詳解いたします。
金属材料の腐食メカニズムでは腐食発生について模式図を用いて平易に説明し、また腐食の基礎的な電気化学反応について平衡論、速度論から解説する。炭素鋼、低合金鋼、ステンレス鋼などの代表的な腐食と腐食割れについては、各種部品や製品での損傷事例を交えながら説明する。 機器・装置や機械構造物の部材は高強度、耐食性、耐熱性など厳しい要求が課せられ、長期間使用した機器・装置や構造物の事故の多くは腐食、あるいは腐食が関与した損傷が主要な原因であると言われている。 損傷解析では、実機条件下のボルト、フラントなど、またビルジ水 (雑用水) 溜めに発生した穴明き事故 (微生物腐食) 事例を紹介し、事故解析のポイントと防食対策について講師の経験を踏まえて説明する。余寿命予測では、回転機補機について動翼に発生した運転中の損傷や休止中の局部的な腐食による寿命・余寿命診断結果の一例を紹介する。