本講演では、食品の成分・構造と因果関係がある物性を制御して、食感をデザインするのに必須な基礎理論ならびに食感を客観評価する技術を平易に解説します。
食品は一般的に多成分多相系であり、不均一混合系でもあります。この食品を企画し、配合と工程を決定して製造するためには、広範囲な科学の理論と技術を適用する必要があります。食品の成分の理解や使いこなしには食品化学、食品の構造の分析や制御には食品物理学、食品の成分や構造の形成や変化の根本的な理解には食品物理化学や界面科学、食品の効率的な製造や品質制御には食品工学、食品の製造条件の最適化や品質評価にはレオロジー・トライボロジーが深く関わっています。 本講演では、食品の成分・構造と因果関係がある物性を制御して、食感をデザインするのに必須な基礎理論ならびに食感を客観評価する技術を平易に解説します。