【1】ヒューマンエラーを撲滅するための仕組みづくり、教育と安全衛生意識の高め方
(2015年9月8日 9:30〜11:00)
- ヒューマンエラーとはそもそも何か
- こんなにもある身近なヒューマンエラー
- そもそもエラーとはどういうことなのか
- 人間の行動パターンとミスの種類
- ヒューマンエラーはなぜ起こるのか
- ヒューマンエラーが起こる5つの要因
- 人間の意識レベルとミスの関係
- その他のいろいろな要因
- ヒューマンエラーを防ぐ基本的な考え方と仕組み
- ヒューマンエラー対策の4つのレベル
- 作業を人に合わせる考え方
- 5Sの考え方の徹底と継続
- 教育訓練効果や安全衛生意識を高めるには
- 教育訓練の8つのポイントと重要な3つ
- 安全衛生意識を高める3つの運動
- 正しい教え方の5段階法
[質疑応答]
【2】エラーを誘発した根本的要因の分析・評価の留意点
(2015年9月8日 11:10〜12:35)
本講座では、根本原因分析の基本的な考え方や構成を述べながら、事例等を紹介しつつ、実際に現場で根本原因分析に取り組むにあたっての要点を示す。
- 根本原因分析とは
- エラーが誘発される背景
- ヒューマンエラーの観点から見た事故・トラブル発生のメカニズム
- ヒューマンエラーに起因する事故の実態と各分野での取り組み
- 根本原因分析の方法
- 様々な分析・評価の方法
[質疑応答]
【3】ヒューマンエラー対策 「ミスをどこまで話せるか?」
~ヒヤリ・ハットが報告しやすい職場をつくる極意~
(2015年9月8日 13:15〜14:45)
アメリカの臨床心理学者トマス・ゴードン博士が開発したコミュニケーション訓練 のプログラムを土台に、具体的なコミュニケーションスキルを伝授します。NHKが 全国の10代から80代の男性に行ったアンケートでは、生きづらさを感じている男 性は54%、その理由として最も多かったのが仕事での人間関係だそうです。
お互 いが理解し合える、誤解のないコミュニケーションを積み重ねることで、職場の人 間関係は格段に良くなります。小さなミスでも安心して報告や相談ができる人間関係を構築するエッセンスをお伝えします。
- ゴードン・メソッドとは?
- コミュニケーションの基本は挨拶
- JALのCAは挨拶しながら観察している
- 視覚情報の大切さを実験で感じてみる
- 言語があれば正確な情報が相手に伝わるのか?
- 一方通行のコミュニケーションのリスク
- コミュニケーションスタイルは3つ
- チェックリストで自分のコミュニケーションスタイルを知る
- 嫌われる上司とは?
- 悩みや問題を抱えている人にはアドバイスより聞き手が必要
- 問題所有の原則
- コミュニケーションが止まってしまうお決まりの12の型
- 会話がキャッチボールになる聞き方とは?
- 自分が困った時には自己表現
- 自己理解と自己表現
[質疑応答]
【4】ヒューマンエラーの心理学:注意の機能に着目して
(2015年9月8日 15:00〜16:30)
本講演では,「注意の機能」および「エラーを誘発しやすいデザイン」という2つ のトピックに基づき,ヒューマンエラーに対する心理学的なアプローチを紹介す る。「注意」の機能は,脳が重要な情報を選択的に取り込むうえで重要な機能を 担っている。
本講演の前半では,様々なデモンストレーションを通して,注意の機 能を正常に働かせることが,ヒューマンエラーの防止に不可欠であることについて 解説する。 本講演の後半では,一部のヒューマンエラーについて,その根本的な 原因は人間側にあるのではなく,エラーを誘発しやすいデザインにあるのではな いかという議論について紹介する。
- 注意の2つの機能
- 注意と意識
- 見えているのに見逃す:インアテンショナル・ブラインドネス
- マルチタスク:注意の分割
- アフォーダンス:環境が引き出す行為
- 環境が引き出すエラー:事例
- 説明書きに依存するシステムの問題
- 慣れや文化的背景が決める良いデザイン
[質疑応答]