(10) 等電点電気泳動の原理と各機器と特徴 (10:30~11:45)
等電点電気泳動法は、その他の電気泳動と異なり、他法では分離出来ない成分の分離も可能です。
原理と特徴を理解し、効果的に等電点電気泳動を使いましょう。
- 等電点電気泳動の原理
- キャリアアンフォライトとは何か?
- キャリアアンフォライトの構造と、pH勾配が出来る原理を解説します
- 等電点電気泳動用各機器の特徴と問題点
- スラブゲルを用いた等電点電気泳動装置
- チューブゲルを用いた等電点電気泳動装置
- プラスチック板上で行うを用いた等電点電気泳動装置
- IPGストリップを使用するを用いた等電点電気泳動装置
キャピラリー電気泳動でのを用いた等電点電気泳動装置は、の講義にて説明します。
(11) キャピラリー電気泳動の有効利用法 (11:45~13:00)
近年、米国や日本において、薬事申請で、キャピラリー電気泳動の結果が認められるようになりました。電気泳動では、多くの分析手法がありますが、分析法により、それぞれ特徴があり、他方と比べ、キャピラリー電気泳動が優位である方法と、そうでない方法を明確にし、その為のノウハウも説明します。
- キャピラリー電気泳動の原理
- キャピラリー電気泳動の基本構造を理解してもらいます
- キャピラリー電気泳動の問題点
- 本装置の原理を踏まえ、定量性や感度・再現性などの問題点の対処法を説明致します
- キャピラリー電気泳動の分析手法
- キャピラリー電気泳動の分析手法について、それぞれ説明し、原理や有効に利用する為のポイントを説明します。
- CITP (キャピラリー等速電気泳動)
- CIEF (キャピラリー等電点電気泳動)
- DNA Analysis (遺伝子分析)
- CE-SDS (タンパク質分子量測定)
- CZE for protein (CZEによるタンパク質分析)
- Ion Analysis (イオン分析)
- MEKC (ミセル動電クロマトグラフィー)
- Oligosaccharide Analysis (糖鎖解析)
- CE-MASS (質量分析との結合)
- Automation (全自動分析機)
(12) 臨床・バイオ計測の標準化へ向けた計量学的トレーサビリティー体系の構築 (13:50~16:30)
近年、社会のグローバル化が進み、臨床検査やバイオ計測分野における標準化が大きな課題となっている。臨床・バイオ計測分野の標準化を進める上で、測定値の信頼性確保のための計量学的トレーサビリティー体系の構築が要求されている。本講演では、計量学の基礎から最新のバイオ計測の標準化等について、幅広く発表する。
- 計量学
- 計量学的トレーサビリティー体系の構築
- メートル条約
- 国際度量衡局
- 物質量諮問委員会バイオアナリシスワーキンググループ
- 国際比較
- 国際相互承認
- 技能試験
- 認証標準物質
- 純物質系標準物質
- 組成系標準物質
- 臨床検査における検査値の信頼性確保
- バイオ計測
- バイオ計測分野の標準化
- 各国におけるバイオ計量標準の整備状況
- 核酸 (DNA、RNA) 計測に関する計量標準
- 日米欧におけるマイクロアレイに関する標準化
- タンパク質、ペプチド計測に関する計量標準
- 細胞計測に関する計量標準
- ICH (日米EU医薬品規制調和国際会議)
- その他
- 質疑応答