本セミナーでは、 カーボンナノチューブをもちいたMEMSデバイスに、ひずみセンサデバイスの開発と今後の応用について解説し、伸縮性ゲル電極の作製とセンサ応用について詳解いたします。
また、柔軟性を有するナノファイバーの作製技術と感圧センサの開発についても解説いたします。
本講座は、カーボンナノチューブ特に産業技術総合研究所で開発したスーパーグロース法で作成した単層カーボンナノチューブについて解説し、その特徴的な形態の一つであるCNTウェハーと、それを用いたMEMSデバイス、ひずみセンサデバイス応用等について解説する。さらに、材料自体の量産開発とその現状、CNTウェハー以外の応用開発についても講演する。
(2015年9月4日 13:15〜14:45)
伸び縮みしても断線しない導電性のウレタンゴムを作製し、これを変形に強いハイドロゲル (ゼリー) の表面に接合する技術を開発したことによって、乾燥と水戻しで体積が変化しても壊れず、高圧水蒸気による滅菌消毒も可能な、安全・衛生的で「丈夫な」ゲル電極が実現しました。このゲル電極は70%以上が水分であるため生体にしっとりと馴染み、神経や筋肉の活動計測、および通電治療などに有効です。また、体内埋め込みによる脳・神経機能の補助などにも適しています。
(2015年9月4日 15:00〜16:30)
有機ポリマーのナノファイバーからなる感圧センサは、従来のフィルム以上に柔軟性が高く、多様な形状に追従する優れた設置性を有しており、またその出力電圧が大きい事例が観察されている。これはセンサ駆動用の電源レスで任意の位置に設置できることを意味し、センシング技術として利用価値が高い。
本セミナーでは本開発の基本技術となるナノファイバーの作製と特徴、およびそれをどのように利用して感圧センサとして利用するか、そしてアプリケーションのイメージまで一気通貫で解説します。