本セミナーでは、ポリウレタンの設計と機能性付与について解説し、ポリウレタンの劣化・加水分解挙動とその評価法について詳解いたします。
(2015年9月7日 13:00〜14:30)
高分子の1次構造の設計から出発する。即ち、熱可塑型、混練型、水系、一液湿気硬化型、弾性繊維の基本組成として使用される線状および分岐状のポリウレタンの設計手法を原料組成の選択という観点から明らかにする。次に、二液の常温硬化型、加熱硬化型、RIM成型の基本組成として使用される架橋を有するポリウレタンの設計手法を高分子間、高分子内相互作用および反応性の制御という観点から述べる。 次に具体的な性能あるいは機能として、耐熱性、耐加水分解性、生物耐性、耐候性、屈折率、抵抗率などを取り上げその対処方法を説明する。
(2015年9月7日 12:50〜14:20)
ポリウレタンの加水分解は、製品の力学特性の低下や外観の悪化などの劣化をもたらす。本講義では、スポーツシューズ用途に用いられるポリウレタン系熱可塑性エラストマーを例に、加水分解による力学物性の変化、さらに、その変化をもたらす構造変化を評価する手法について概説する。