歯科用骨補填材のニーズと歯髄幹細胞の臨床応用

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会場 開催

本セミナーでは、歯髄幹細胞をはじめとする抜去歯由来の幹細胞が秘める魅力的なポテンシャルについて解説し、将来のバイオ再生医療にむけたインフラ整備として、本学独自の取り組みとなる「歯髄細胞バンク」のコンセプトについて紹介します。

日時

開催予定

プログラム

第1部. バイオ再生医療の現状と展開 ~“安全“を約束する歯髄幹細胞の将来像~

(2015年9月10日 13:00〜14:30)

細胞を用いる新たな医療である“バイオ再生医療“は、iPS細胞の臨床応用によって急速な発展を遂げている。一方、窩洞充填と欠損補綴がつづく歯科医療ではあるが、一部では歯髄幹細胞による再生医療が始まっている。患者自身から得られる歯髄幹細胞はがん化の可能性がきわめて低く、“安全“が要求される歯科医療に適した幹細胞である。 本講演では、歯髄幹細胞をはじめとする抜去歯由来の幹細胞が秘める魅力的なポテンシャルについて概説する。そして、将来のバイオ再生医療にむけたインフラ整備として、本学独自の取り組みとなる「歯髄細胞バンク」のコンセプトについて紹介する。
  1. バイオ再生医療とは
    1. iPS細胞
    2. 骨髄幹細胞
    3. 脂肪幹細胞
    4. 歯髄幹細胞
  2. 抜去歯由来幹細胞の種類
    1. 歯髄幹細胞
    2. 歯根膜幹細胞
    3. 歯乳頭幹細胞
    4. 歯小嚢幹細胞
    5. 乳歯幹細胞
  3. 抜去歯幹細胞と骨髄幹細胞
    1. 細胞増殖能
    2. 多分化能
    3. 核型解析
    4. 臨床応用
      1. 歯科疾患
      2. 全身疾患
  4. 歯髄幹細胞によるオーダーメイド医療にむけて
    1. 歯髄細胞バンクの概要
    2. 歯髄細胞バンクをめぐる社会状況
      1. 再生医療の市場規模
      2. iPS細胞ストックによる他家移植の推進
      3. “安全“な医療とは
    3. 歯髄細胞バンクの本当の意味

第2部. 歯科医が求める骨補填材の要件とは

(2015年9月10日 14:45〜16:15)

近年、歯科領域において骨補填材のニーズは高まりつつあります。骨補填材の使用は自家骨採取による侵襲を軽減できるという利点がある一方で、適用を誤ると十分な骨形成を得ることができません。骨補填材を使用する上で重要なのは欠損形態・造成形態から骨形成のポテンシャルを評価することです。また造成部の組織圧も考慮しなければなりません。本講座では、私が専門とする口腔インプラント治療での骨補填材の使用感や臨床成績を中心に、歯科医にとって望ましい骨補填材はなにかを供覧させて頂きたいと思います。
  1. 歯科領域での骨補填材のニーズ
    1. 国内における骨補填材の使用状況
    2. 欧米における骨補填材の使用状況
  2. 骨補填材に求められる材料学的性質
    1. 歯科領域での骨補填材の種類と利欠点
    2. 歯科領域での骨補填材の適用
      1. 歯周組織再生療法
      2. 顎骨再建
      3. インプラント治療
    3. 骨欠損形態・骨造成形態による差異
      1. 内側性の骨造成
      2. 外側性 (水平性、垂直性) の骨造成
  3. 骨補填材の臨床的エビデンス
    1. 歯周組織再生療法
    2. 顎骨再建
    3. インプラント関連の骨造成手術
      1. 骨再生誘導法
      2. 上顎洞底拳上術
      3. 歯槽堤増大術
  4. 骨補填材の課題と展望

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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