本セミナーでは、歯髄幹細胞をはじめとする抜去歯由来の幹細胞が秘める魅力的なポテンシャルについて解説し、将来のバイオ再生医療にむけたインフラ整備として、本学独自の取り組みとなる「歯髄細胞バンク」のコンセプトについて紹介します。
(2015年9月10日 13:00〜14:30)
細胞を用いる新たな医療である“バイオ再生医療“は、iPS細胞の臨床応用によって急速な発展を遂げている。一方、窩洞充填と欠損補綴がつづく歯科医療ではあるが、一部では歯髄幹細胞による再生医療が始まっている。患者自身から得られる歯髄幹細胞はがん化の可能性がきわめて低く、“安全“が要求される歯科医療に適した幹細胞である。 本講演では、歯髄幹細胞をはじめとする抜去歯由来の幹細胞が秘める魅力的なポテンシャルについて概説する。そして、将来のバイオ再生医療にむけたインフラ整備として、本学独自の取り組みとなる「歯髄細胞バンク」のコンセプトについて紹介する。(2015年9月10日 14:45〜16:15)
近年、歯科領域において骨補填材のニーズは高まりつつあります。骨補填材の使用は自家骨採取による侵襲を軽減できるという利点がある一方で、適用を誤ると十分な骨形成を得ることができません。骨補填材を使用する上で重要なのは欠損形態・造成形態から骨形成のポテンシャルを評価することです。また造成部の組織圧も考慮しなければなりません。本講座では、私が専門とする口腔インプラント治療での骨補填材の使用感や臨床成績を中心に、歯科医にとって望ましい骨補填材はなにかを供覧させて頂きたいと思います。