本セミナーでは、親水・撥水性表面の設計技術と動的濡れ性制御について詳解いたします。
(2015年8月31日 10:30〜12:00)
これまで水や油をはじく表面を作製するには、有機フッ素化合物を使用し、見た目の接触角を大きくすることが重要であると考えられてきた。動的濡れ性を制御することができれば、有機フッ素化合物を用いなくとも、また、接触角を大きくしなくても、水や油、あるいは氷の付着をも抑制することができる。本講演では、動的濡れ性の基礎と応用について実例を挙げながら分かりやすく解説する。
(2015年8月31日 12:45〜14:15)
次世代の発電システムとして、燃料電池の実用化が進められている。定置用燃料電池に続き、燃料電池自動車の一般販売も始まっている。高性能化、耐久性向上などは解決されつつあり、現在は、低コスト化が主要な課題となっている。この解決のために、開発が行なわれている低白金・非白金触媒、その中でもシルクを原料とするシルク活性炭の酸素還元活性について紹介する。
(2015年8月31日 14:30〜16:00)
水にまったく濡れない「超撥水表面」の原理と作製法について解説する。これまでに開発された技術を説明すると同時に,講演者が提案している「ナノ粒子のスプレーコーティングによる超撥水薄膜形成技術」を紹介する。さらに超撥水表面への付加価値 (透明性,強度,再生機能) 付与の現状を述べる。超撥水表面の作製に興味をもつ技術者の方に対して,具体的なノウハウを伝授することが講演の目的である。