バリアフィルム技術の入門講座

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会場 開催

本セミナーでは、ハイバリア包装材料の基礎から解説し、包装用途からエレクトロニクス用途までを網羅的に詳解いたします。

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プログラム

これまで、バリア性フィルムは主に食品包装フィルムの分野で用いられ、酸素バリア性が酸化による食品の味や風味の劣化抑制に、防湿性が内容物の減量防止や乾燥防止など食品の保存期間延長に役立つことから、広く利用されてきました。一方、有機ELや太陽電地の分野では製品のフレキシブル化、薄型化、軽量化等が求められ、ガラス基板からプラスチック基板への代替検討が進められております。ところが、エレクトロニクス用途が必要とするバリア性は、包装分野で必要とされるバリア性より数桁厳しく、従来と違ったハイバリア性に関する技術展開が求められるようになってきました。このような我が国におけるバリアに関する科学と技術の状況を、「バリアフィルム技術の入門講座」にまとめて講演します。

※プログラムの内容・順番が変更になる可能性があります。

  1. プラスチックフィルムの謎に迫る
    1. ガス透過のメカニズム
      • ガス透過モデル
      • 高分子フィルム、無機層のガス透過
      • 定常状態でのガス拡散状態
    2. ガス透過理論
      • 高分子フィルム、積層系、有機/無機層からなる多層構造、無機分散構造
      • 透過ガス量の式
      • ガス透過係数
      • 積層系のガス透過係数
    3. 高分子構造とガスバリア性
      • 高分子構造、・結晶化度、配向度、ガラス転移点、フリーボリューム、凝集エネルギーとガス透過度
    4. 各種フィルムのガス、水蒸気バリア性
      • パーマコール
      • 各種フィルムのガスバリア性
      • 各種フィルムの酸素vs水蒸気透過度
  2. バリア性をどう評価するか
    1. プラスチックの主な規格・試験法
      • ガス透過度測定方法の分類
      • 各種用途に求められるバリア性
      • 酸素・水蒸気透過度の測定感度
    2. ガス透過度測定
      • 水蒸気透過度、酸素ガス透過度測定法
      • 耐屈曲性測定
  3. バリア性を付与するドライコート手法
    1. ドライコーティング法の分類
    2. 薄膜の形成基礎理論
    3. アルミ蒸着膜
    4. 透明蒸着膜
    5. ハイブリッド蒸着
  4. バリア性をどう付与するか
    1. ウエットコーティング
      • バリア性付与コーティング樹脂とウェットコーティング方法
    2. ドライコーティング
      • 真空蒸着装置
      • スパッタリング装置
      • イオンプレーティング装置
      • プラズマCVD
    3. ハイブリッドコーティング
      • ロール・ツ・ロール法
      • エアー・ツ・エアー法
  5. 蒸着フィルムのマーケット情報
    1. アルミ蒸着フィルムの市場
    2. 透明蒸着フィルムの市場
  6. 高機能化技術―太陽電池、有機EL用ハイバリアフィルム
    1. 太陽電池
    2. 有機EL

会場

京都リサーチパーク
600-8813 京都府 京都市 下京区中堂寺南町134
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