本セミナーでは、リチウムイオン電池の安全性の基礎、現状と課題、安全性向上対策等について解説し、安全性規格や具体的な試験方法について詳解いたします。
(2015年8月24日 12:30〜14:20)
リチウムイオン電池はモバイル機器のみならず電気自動車、電力貯蔵装置等、今後飛躍的に市場が拡大されるとの経済予測がある。電池の高性能化を目指した研究 開発が世界で盛んに行われている。一方で工業製品としての信頼性は未だ十分とはいえず特に安全性の向上が求められている。本講演ではリチウムイオン電池の安全性の基礎、現状と課題、安全性向上対策等について概説し高性能電池開発の助としたい。(2015年8月24日 14:30〜16:30)
およそ全ての携帯機器 (スマートフォン、デジタルカメラ…) 、電動アシスト自転車、電動工具、太陽光発電のバックアップ、そして電気自動車まで、リチウムイオン電池は現代社会のインフラとして不可欠な存在となった。1990年代初めの上市から現在まで20年を越える歳月の中で、また生産拠点が日本から海外に移る中で、リチウムイオン電池の安全性の問題―発火、破裂と漏液などの事故は、形を変えて何度も繰り返されている。その間に、安全性のガイドライン (電池工業会) や電気用品安全法 (日本) が整備され、JIS、UN、ULその他の安全性試験規格も整備された。ノートPCの電池発火事故などはほぼ撲滅されたが、一昨年のB787機のトラブル等など、リチウムイオン電池の安全性そのものへの疑念が払拭出来ないままでいる。 本セミナーでは上記の状況を背景に、安全性規格や具体的な試験方法を、二次電池の電気化学と工学的見地から判り易く解説したい。また殆どの規格は膨大な英文ドキュメントであり、要点だけを和訳で紹介する。 取り上げる規格はJIS、UN (国連輸送安全性基準) 、UNECE (R100/EV) 、UL、QC/T (中国) 、IEC、ISOほかであるが、特に最近のEV関係は動向も含めてカバーしたい。