第1部 電波吸収シートの開発とそれを利用したEMC対策
(2015年8月6日 10:30〜12:00)
- はじめに
- 電波吸収・ノイズ抑制ゴムシートの製造と基礎特性の把握
- 軟磁性金属粉末の箔片化処理
- 混合 (ミキシングロール)
- 圧延 (カレンダーロール)
- 複合材料断面の軟磁性金属粉末の電子顕微鏡観察
- 複合材料のμr、εrの把握
- 同軸短絡法によるμrの測定
- 粒子含有量、粒子形状・配向、粒子径の複合材料特性への影響
- 導波管Sパラメータ法による異方性定数の測定
- 電波吸収・ノイズ抑制ゴムシートのEMC対策
- 高周波 (例えば、準ミリ波、ミリ波) 電子機器筐体内カップリング抑制の最適設計
- 回路基板 (マイクロストリップ線路) 上に貼付したコモンモードノイズの抑制効果の測定および解析
- トロイダル型ローパスフィルター効果
- ゴムシートの適用事例
第2部 電磁波吸収体設計の押さえておくべき勘所
(2015年8月6日 12:45〜14:15)
電波吸収体技術においては,その利用目的に応じた材料・構成の選定が重要となり,さまざまな研究が行われている。本講演では,電波吸収体の利用分野や要求性能について述べ,電波吸収体の設計法や実現例について解説する。特に、各種電波吸収体の設計法については,一層構成,二層構成,λ/4における基本事項および無反射曲線の利用等について解説する。さらに,これらの設計法に基づいた電波吸収体の実現例について述べる。
- 電波吸収体とは
- なぜ電波を吸収するか
- 電波吸収体の用途
- 使われ方
- 電波吸収体の分類
- 電波吸収体の設計プロセス
- 吸収体を設計
- 1層構成
- 2層構成
- 実例
- 1層構成
- λ/4構成
- 金属膜構成
- 温度解析
- モノスタティック吸収体
第3部 車載機器に関するEMC規格の課題と試験方法について
(2015年8月6日 14:30〜16:00)
車載機器の電気・電子化が急速に進む中で、自動車メーカー、車載機器メーカー、部品メーカーのEMC/無線試験の要求に迅速に対応している。 継続的な設備および人材に対する投資を実施し、国際規格よりも厳しい自動車メーカー各社の試験要求に対応している国内最大規模のEMC試験所である。 本セミナーでは、車載機器のEMC試験に関する国際規格を基本として、自動車メーカーが採用している様々な試験方法なども紹介する。
- UL Japanの紹介
- UL Japanで提供する車載機器関連の主なEMC試験
- 放射および伝導エミッション測定 (CISPR 25)
- FFTの使用
- 放射イミュニティ試験 (ISO 11452-2)
- TEMセル試験 (ISO11452-3) 、G-TEMセル試験 (IEC 61000-4-20)
- CI試験 (ISO 11452-4)
- ストリップライン試験 (ISO 11452-5)
- トリプレート試験 (SAE J1113-25)
- 直接電力注入試験 (ISO 11452-7)
- 磁界イミュニティ試験 (ISO 11452-8)
- 携帯送信機イミュニティ試験 (ISO 11452-9)
- オーディオ周波数伝導イミュニティ試験 (ISO 11452-10)
- 静電気放電試験 (ISO 10605)
- 過度ノイズ試験 (ISO 7637-2/3)
- ハーネスからのエミッション測定
- 電気試験 (ISO 16750-2、JASO D 014-2)
- 高圧DC電源ラインのイミュニティ試験
- 減衰振動、インパルス印加
- 車載機器試験方法の課題