本セミナーは、エネルギーハーベスティング技術の特徴と定量的扱いについて実施例を交えながら解説、次にハーベスティング発電デバイスの性能を検討する上で、パワーマネジメント回路を含めた低消費電力無線通信システムの開発と実装について解説いたします。
(13:00-14:30)
化石燃料の枯渇や地球温暖化さらには原子力発電の安全性への懸念を背景に、風力発電や太陽光発電を代表とする大規模な環境発電の開発が加速している。 一方で、我々の身の回りに存在する環境エネルギーから、比較的小さな電気エネルギーを獲得する“エネルギーハーベスティング”に関する関心が、近年、国際的に高まりつつある。この技術の最大の特徴は、環境エネルギーが存在している限り半永久的に電力を供給することができる点にあり、電池交換や電気配線を必要としないデバイスへの応用が期待されている。現状における発電特性はまだまだ不充分であると言わざるを得ないが、すでに欧米を中心に、発電道路としての実用化をはじめ、無線通信技術と組み合わせたタイヤ空気圧監視システムや壁スイッチなどの応用が報告されており、今後、発電特性の向上と電子部品の低消費電力化が相まって進めば、応用の可能性はより高まると予想される。
(14:30-16:30)
エネルギーハーベスティング (環境発電) とは、光・熱 (温度差) ・振動・気流など様々な形態で存在する自然エネルギーから獲得した微小電力で動作できる電子デバイスを実現する技術である。特に最近話題となるもののインターネットIoTにおいては、電池交換不要無線センサの実現には欠かせない技術といえる。