粘着剤の剥離挙動の解析・評価技術

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会場 開催

本セミナーでは、粘着理論について説明し、粘着剤の概略を解説します。また、粘着特性の評価方法について詳解するとともに、最近の粘着剤の高機能化について紹介します。

日時

開催予定

プログラム

第1部 粘着剤のくっつく・はがれるメカニズム

(2015年8月6日 12:30〜14:30)

粘着剤は「簡単に瞬時に貼ることができ、剥がす時には簡単にしかもきれいに剥がせる」という特徴を持った機能性材料であり、事務・雑貨用品からエレクトロニクス、医療、自動車などの広範囲な分野で利用されています。本講座では、粘着剤がどうしてくっつくかという粘着理論について説明し、さらに接着剤と比較しながら粘着剤の概略を解説します。また、粘着特性の評価方法について解説するとともに、最近の粘着剤の高機能化について紹介します。

  1. 粘着剤はなぜくっついて、はがれるのか
    1. 接着理論
    2. 粘着理論
    3. 粘着概論―定義、接着剤との違い
    4. 粘着剤はなぜくっついて、きれいにはがれるのか
    5. 粘着剤の特徴
  2. 粘着物性とその評価方法
    1. 粘着力 (接着力)
    2. 保持力 (凝集力)
    3. タック
    4. 粘着力に及ぼす諸因子
  3. 粘着剤の種類
    1. ゴム系粘着剤
    2. アクリル系粘着剤
  4. 粘着剤の高機能化

第2部 粘着テープの接着発現機構

(2015年8月6日 14:45〜16:15)

粘着テープの特徴は貼付するとすぐに接着形成することである。これには粘着剤のバルクと界面、特にバルクが大きく関わっている。粘着力発現の機構を、この瞬間接着から明らかにする。
  1. 接着から粘着へ
    1. 接着と粘着、接着剤と粘着剤
    2. 粘着テープの機能展開
  2. 粘着テープの接着発現機構~接触過程、保持過程と剥離過程~
    1. 接触過程 – 界面化学からのアプローチ~界面結合力はどれくらいか~
      1. 剥離時の界面近傍の模式図
    2. 接触過程 – 粗面追従性~粘着剤バルクからのアプローチ~
      1. Dry Adhesion – なぜ固体が接着するのか
      2. 粘着剤の動的粘弾性・粘弾性の窓
    3. 剥離過程~その界面結合力を拡大するには・・・バルクの役割~
      1. 剥離エネルギーと界面の相互作用エネルギー
      2. 粘着剤バルクの役割 – 剥離時
    4. 界面とバルク
  3. まとめ
    1. 粘着力への各層の寄与・バルクと界面の役割
    2. 高性能化と多機能化

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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