ヘッドマウントディスプレイ (HMD) およびヘッドアップディスプレイ (HUD) の光学部材開発、 設計、加工、高輝度化と耐熱性との両立

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会場 開催

本セミナーでは、ヘッドマウントディスプレイ (HMD) およびヘッドアップディスプレイ (HUD) の光学部材開発、 設計、加工、高輝度化と耐熱性との両立について詳解いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 スマートグラスの概要と使用シーンのご紹介

(2015年7月28日 10:00〜11:10)

2014年6月に商品化した両眼シースルースマートグラスMOVERIO BT200について、製品概要 並びに民生、業務用途での様々な使用シーンを紹介します。

  1. エプソンのウェアラブル商品群
  2. HMD、スマートグラスの分類
  3. MOVERIO BT200の機能と特徴
    1. スマートグラスを支えるコア技術
    2. 機能概要とWirelessによる接続性
  4. 自由曲面導光板技術
  5. 両眼シースルーを実現する光学調整・画像調整
  6. MOVERIOBT200向けアプリ提供環境
    1. MOVERIO Apps Marketの概要と運用状況
    2. AR (拡張現実) アプリ開発環境
  7. 民生、業務用途での使用シーンのご紹介

第2部 (HMDやHUDにも共通する) 光学素子の薄型・軽量化を実現するフレネルレンズ、 プリズム、ミラーの構造と設計について)

(2015年7月28日 11:20〜12:30)

急速に普及、発展しているヘッドアップディスプレイやヘッドマウントディスプレイは、近年さらなる 省スペース化や軽量化の要求が高まってきている。本講座では、そのような課題を解決する構造 として注目されている樹脂製のフレネルレンズ、プリズム、ミラーの構造や、設計、製作時の留意点 などについて紹介する。
  1. 日本特殊光学樹脂 (株) のご紹介
  2. 薄型微細光学素子の種類について
    • フレネルレンズ
    • リニアプリズム
    • フレネルミラー
  3. フレネルレンズなど微細光学素子の構造と製造時の留意点について
    • 金型の超精密加工技術について
    • 微細光学素子の成形技術について
  4. 微細光学素子の設計の留意点
    • 分光透過率と耐光性 ・入射角度と反射率
    • 波長・温度と屈折率の関係
    • 色収差について
  5. 微細光学素子の応用例について
    • 従来の応用事例
    • HMD/HUDへの応用の可能性
  6. 今後の課題

第3部 レンズ,プリズムシート,導光板などの光学部品向け材料における高輝度化・高耐熱化の事例紹介

(2015年7月28日 13:10〜14:20)

昨今益々小型化するデジタル電子機器に用いられる光電子材料への要求は高まっている。小型化・軽量化と、高画素化・高耐久化などの両立のため、フルオレン骨格を導入することで期待される 効果について、各種物性及び評価例を通じて紹介する。

  1. フルオレンとは
    1. フルオレンの特徴
    2. フルオレンの用途例
  2. フルオレン系熱可塑性樹脂
    1. 特徴と主な用途
    2. 使いこなすための技術開発
  3. フルオレン系光硬化性樹脂
    1. 特徴と主な用途
    2. 微細加工及び評価事例
  4. その他フルオレン誘導体のご紹介

第4部 HMD,HUD用途に向けたシクロオレフィンポリマー の光学特性および加工技術

(2015年7月28日 14:30〜15:40)

 シクロオレフィンポリマーの分子設計とグレード毎の用途展開例、および射出成形上の注意点に ついて解説します。

  1. シクロオレフィンポリマーの紹介
    1. シクロオレフィンポリマーとは?
    2. シクロオレフィンポリマーの分子設計と特性
  2. 光学用途への展開
    1. 光学材料に向けての分子設計
    2. 光学レンズ市場の技術動向
  3. ZEONEXグレード別用途展開例 (HMD,HUD等)
  4. シクロオレフィンポリマーの射出成形における注意点
    1. 酸化劣化対策
    2. 透明性

第5部 ~HMD,HUD光学系にも共通する~ 光学部品向け 材料における高輝度化・高耐熱化の事例紹介 - 耐熱樹脂レンズとレンズユニットの設計,リフロー対応を中心に -

(2015年7月28日 15:50〜17:00)

ヘッドマウントディスプレイ (HMD) やヘッドアップディスプレイ (HUD) と言った新しいディスプレイ デバイスが注目される中,これらの高輝度化要求に比してレンズを中心とした光学系部材に耐熱性 が求められる傾向にあります。 その透明材料は一般的な熱可塑性樹脂とは異なり,レンズにする工法やレンズ自体の構造も異 なるため,生産工程の高品質化や高度な精度管理が求められます。耐熱透明材料を使う上での注 意点やレンズに求められる特性を解説し,表題分野への耐熱レンズの可能性について検討します。
  1. レンズ用UV硬化耐熱樹脂
    1. 耐熱樹脂の種類
    2. 光学レンズで求められる耐熱樹脂の特性
    3. 屈折率とアッベ数の関係
    4. 耐熱黄変と透過率変化
    5. リフロー工程での特性変化と外観変化
    6. レンズ形状精度と熱変形
  2. レンズユニットの構成
    1. 遮光部材の材料
    2. 遮光部材への要求特性
    3. 遮光部材の耐熱変化と外観変化
  3. 耐熱レンズで使われる部品及び設計に関する留意点
  4. 耐熱レンズへの反射防止処理
  5. リフロー及び環境試験の事例
    1. リフロープロファイル
    2. 環境試験の条件例
  6. 耐熱レンズの市場
    1. カメラ,照明,通信などの従来市場
    2. ヘッドマウントディスプレイ, ヘッドアップディスプレイなどへの応用の可能性
    3. その他

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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