機械的消泡装置は、液表面上に生成してしまった泡沫を破壊する装置です。消泡剤を使用できないケースや、消泡剤の使用量を減らしたいというケースに利用されています。
本講座では、泡沫を破壊するために利用される物理的因子で消泡装置を分類し、それぞれの特徴について解説します。また、消泡装置を使用する場合の注意点、反応器に取付けた各種消泡装置の性能の比較、バイオリアクターに装備されている消泡装置の性能の改善例などについて解説します。
- 泡について
- 泡沫と気泡の区別
- 泡沫の性質
- 泡沫の性質の試験法
- 泡沫の性質に関わる因子
- 消泡 (破泡) 方法
- 化学的消泡 (消泡剤)
- 機械的消泡 (消泡装置)
- 消泡装置のメリット、消泡メカニズム、消泡装置の要件
- 泡沫を破壊する方法
- 温度変化の利用
- 圧力変化の利用
- 遠心力の利用
- インペラーによる衝撃力の利用
- 液体との衝突力の利用
- 空気噴流の利用
- 超音波の利用
- 消泡装置の種類とその特徴
- 回転部を持つ消泡装置
- ノズル型消泡装置
- スプレー型消泡装置
- 回転円板型消泡装置
- 剪断型消泡装置
- その他の消泡装置
- 消泡装置の使い方
- 消泡装置を使用する際の注意点
- 消泡装置の設置
- 消泡装置のコントロール
- 消泡の難易を表す指標
- 消泡の難易を表す指標に影響を及ぼす因子
- 消泡装置を取付けた気泡塔の操作特性
- 回転円板型装置を使用するケース
- 回転部を持つ消泡装置を使用するケース
- 消泡装置を取付けた通気攪拌槽の操作特性
- 回転円板型装置を使用するケース
- 回転部を持つ消泡装置を使用するケース
- 剪断型消泡装置を使用するケース
- 消泡装置をバイオリアクターに適用した例
- 従来装備されている消泡装置の問題点
- 新しい消泡法の提案 (消泡性能の改善法)