(1) 分析誤差がどこから来るのか? / (2) 正しいピペッティング技術 (10:30~13:00)
測定上で発生する誤差は、結果に大きな影響を与えます。誤差の発生する要因を、正しく把握することが、結果を正しく評価する最重要事項を言えます。講師は、メーカーのアプリケーションサポートの統括マネージャーとして、長年お客様への対応を通じて培ったノウハウを判りやすく解説します。
- 誤差とは
- サンプルの前処理
- タンパク質は、本来の生理活性や構造を保持したまま、分取することが、如何に難しいか?
- 試薬の調整
- pH調整・正しい濃度の溶液を作成する為には、なにが必要でしょう。
- サンプリング
- サンプリングでは、正確に取っているようで、容量に差が出ています。
- 試薬の分注
- 自動分析装置で表示されている分注精度を信じ切っていませんか。
- 測定上の問題点
- 結果に影響を与える因子には、溶液の均一性・測定波長の正確度などがあります。
同じ機械でも、結果の差があったり、精度に差がことなるのは、なぜでしょう?
(3) 各種サンプル調整法 (13:50~16:30)
分析前に行うサンプルの基本的な各種調整法を理解して頂き、実施したい分析法の原理を理解した上で、調整法を選択する事の重要性を解説します。
- タンパク質サンプルの前処理法プロセス
- タンパク質の抽出・細胞破砕法
- タンパク質の抽出精製の第一歩は、細胞や組織をどこまで細かく出来るかにあります。
種々の抽出破砕法の特徴を理解しましょう。
- タンパク質溶液の濃縮法
- サンプル溶液の濃縮により精製分離がより簡単になり、精製された目的成分の濃縮にも、濃縮法を理解することは重要です。
- バッファー交換・脱塩
- サンプルの溶解している溶液の緩衝液や共存物質が、次の測定の邪魔になる。
そんな時、バッファー交換や脱塩を行います。
- 分画・フラクショネーション・夾雑タンパク質除去
- 不溶性分をまとめて除去できれば、次のプロセスが楽になります。
- タンパク質沈殿法
- 濃縮法とも一部重なりますが、超遠心法などを用いる方法です。
- タンパク質の定量法
- 精製の各段階で濃度測定や電気泳動等による純度確認が有効です。
各種定量法の特徴を説明します。