ぬれ性は接着をはじめとする様々な界面事象を知る上で重要な概念である。この概念を扱う界面化学では従来の静的な取扱いの他、表面形態の効果や経時変化、界面と接する環境移行などを考慮した動的な解析が界面機能の発現と持続性を評価する上で有効な武器となっている。
また、最近注目されている生物模倣型 (バイオミミック) のスマート界面材料についても簡単に紹介する。
- 接着の界面科学 ~ぬれとは何か?~
- 接着の素過程
- 接着力の起源
- 粘着の考え方
- ぬれの基礎と接触角測定
- ぬれに対する表面形態の効果
- 表面張力と界面張力
- ぬれの臨界表面張力
- 接着の最適条件
- 動的ぬれ性の評価 ~表面・界面状態をどのように評価するか~
- 意義及び有効性 (何が分かるのか)
- セグメントの選択的吸着挙動 (自己組織化)
- ガラス転移のダイナミクス
- 動的接触角 (DCA)
- 湿潤張力緩和 (ATR)
- DCA、ATRによる評価と界面機能性 ~動的ぬれ性測定のポイント~
- 動的ぬれ性と表面分子運動性
- プラズマ処理表面の評価
- 親水化処理表面の評価
- 各種くし形高分子表面の評価
- 界面機能性高分子 ~表面・界面をコントロールするには?~
- 植物由来材料の応用
- 脂肪族ポリエステルの表面張力
- 相容化剤
- 界面活性剤
- 粘着剤
- 粘着特性と動的ぬれ性
- スマート界面材料の紹介とその考え方