第1部 (10:30~15:00)
GMPをふまえた設備適格性評価[設備バリデーション]と保守・点検管理 (事例解説)
趣旨
構造設備にどのようなことが必要な要件なのか、そのために設備適格性評価をどのように取り組めばよいか、また、設備適格性評価を設備の保守・点検にどのように結びつけ実施したらよいかなど、設備管理の仕方について、GMP基準、原薬GMPガイドライン及びGMP指針をベースに解説します。
設備適格性評価はバリデーションに含まれる。このため、要求仕様書、バリデーションマスタプラン、設計適格性評価をはじめとして、IQ/OQ/PQ/校正及び生産保全のポイント及び具体事例について解説します。なお、具体事例としては包装設備 (PTP包装) に関する設備適格性評価及び校正、保守点検について事例で解説します。
- 医薬品製造における “重要なかなめのひとつ”
GMPハードの目的はどのようなことか?
- 査察で重視される構造設備サブシステム
- 医薬品の開発~製造ステージにおける設備管理の位置付け
- 医薬品構造設備 (工場) の構築及び保守点検に
どのようなことに具体的に留意しなければならないか?
- 汚染要因とその分析
- 区域の清浄度
- 防虫・防鼠対策
- 動線で考慮すべきこと
- ゾーニングで考慮すること
- 清浄度基準
- 清浄度区域の差圧
- 製薬用水
- 計測機器の校正
- 設備適格性評価 (設備バリデーション) を具体的に
どのような手順及び内容で実施するか?
- バリデーション基準
- 原薬GMPガイドライン (Q7A)
- 要求仕様書
- バリデーションマスタープラン
- 設備適格性評価の対象
- 設計時適格性評価手順書の作成事例の解説
- 設計時適格性評価 (DQ) のポイント
- DQ事例
- 設備据付時適格性評価 (IQ) のポイント
- IQ事例
- 校正
- 運転時適格性評価 (OQ) のポイント
- OQ事例
- 性能適格性評価 (PQ) のポイント
- 包装設備 (PTP包装) の適格性評価事例の解説
- 設備の保守・点検のポイント
- 保守・点検の基本事項
- 保守・点検体系 (生産保全体制確立) のポイント
- 保守・点検で考慮すべき事項
- PTP設備における校正管理事例の解説
- 充填・包装設備の保守・点検事例の解説
第2部 (15:15~16:35)
高薬理活性製品を含むマルチプラント設備でのバリデーションへの対応
趣旨
従来より原薬製造設備をマルチパーパス化していく流れがある。昨今では、これに高薬理活性物質を扱う事例が加わっている。品質の確保上、「洗浄」は大きな課題であり、高薬理活性物質を扱う場合にはなおさらである。一方、確実な封じ込めの実現も必要とされる。洗浄と封じ込めを同時に考えていく必要性が高まっている。
- マルチプラントでの洗浄・封じ込めの位置づけ
- 品質を確保するための洗浄・封じ込めの位置づけ
- 異物混入、交差汚染の要因
- 原薬マルチプラントでの洗浄しやすい設計の概要
- 洗浄しにくい場所への対応
- 高薬理活性物質を扱う場合の対応
- 封じ込めのためのコントロール
- WIP
- 洗浄負荷を軽減するための方策
- 洗浄評価の問題/キャリーオーバーの問題