本セミナーでは、がんニッチ細胞形成のメカニズムと治療薬開発について詳解いたします。
(2015年7月3日 11:00〜12:30)
近年、ショウジョウバエやマウスを用いた解析から「がんニッチ細胞」というべきがんの発生・進展に寄与する細胞の存在がわかってきた。本講演では、がんニッチ細胞による腫瘍形成・悪性化メカニズムとがんニッチ細胞の性質を元に既存薬が有効性を発揮するための重要な要素について言及する。
(2015年7月3日 13:15〜14:45)
近年、がん治療の標的として、がん細胞そのものばかりでなく「がんニッチ」と呼ばれるがんの微小環境が注目されている。また、「がん幹細胞」なる考え方が提示され、従来のがんの成り立ちの考え方を揺るがしている。がんニッチとがん幹細胞は相互作用することにより、がん組織を作りだしていることがわかってきた。本セミナーでは、最新の研究についてご紹介するとともに、どのように治療へ応用させていくかについて、議論したい。
(2015年7月3日 15:00〜16:30)
造血器腫瘍の分子病態が明らかになるにつれ、個別化治療に向けた既存薬剤の適応拡大が期待される。分子病態から既存薬剤の可能性を模索し、これまでの臨床試験を振り返ると同時に、今後期待されるニーズを臨床サイドから提案する。