がんニッチ細胞形成のメカニズムと治療薬開発

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本セミナーでは、がんニッチ細胞形成のメカニズムと治療薬開発について詳解いたします。

日時

中止

プログラム

第1部. がんニッチ細胞の形成メカニズムと既存薬の適応拡大に必要な要素

(2015年7月3日 11:00〜12:30)

近年、ショウジョウバエやマウスを用いた解析から「がんニッチ細胞」というべきがんの発生・進展に寄与する細胞の存在がわかってきた。本講演では、がんニッチ細胞による腫瘍形成・悪性化メカニズムとがんニッチ細胞の性質を元に既存薬が有効性を発揮するための重要な要素について言及する。

  1. がんの発生と進展
    1. 多段階的な遺伝子変異
    2. 遺伝的不均一性
    3. がん細胞の増殖様式
  2. がんニッチ細胞とは何か
    1. 遺伝子変異によるがんニッチ細胞の発生
    2. ミトコンドリア機能破綻
    3. 細胞極性崩壊
    4. がん遺伝子活性化
    5. 細胞内輸送の異常
    6. 細胞死
  3. がんニッチ細胞の性質と役割
    1. 細胞老化
    2. 細胞死
    3. がん発生・形成
    4. がんの再発
  4. 既存薬の適応拡大に必要な要素

第2部. ニッチ細胞を標的とした治療と治療薬への要望

(2015年7月3日 13:15〜14:45)

近年、がん治療の標的として、がん細胞そのものばかりでなく「がんニッチ」と呼ばれるがんの微小環境が注目されている。また、「がん幹細胞」なる考え方が提示され、従来のがんの成り立ちの考え方を揺るがしている。がんニッチとがん幹細胞は相互作用することにより、がん組織を作りだしていることがわかってきた。本セミナーでは、最新の研究についてご紹介するとともに、どのように治療へ応用させていくかについて、議論したい。

  1. がんニッチとは
    1. 固形腫瘍のニッチ構成成分
    2. 造血期腫瘍のニッチ構成成分
    3. ニッチの役割:血管内皮細胞
    4. ニッチの役割:がん間質細胞
    5. ニッチの役割:免疫細胞
    6. ニッチの役割:がん細胞
  2. がんニッチを標的とする治療の可能性
    1. 血管内皮細胞
    2. がん間質細胞
    3. 免疫細胞
    4. がん幹細胞
  3. 今後の展望

第3部. 造血器腫瘍における既存薬剤の適応拡大ニーズと臨床試験

(2015年7月3日 15:00〜16:30)

造血器腫瘍の分子病態が明らかになるにつれ、個別化治療に向けた既存薬剤の適応拡大が期待される。分子病態から既存薬剤の可能性を模索し、これまでの臨床試験を振り返ると同時に、今後期待されるニーズを臨床サイドから提案する。

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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