第1講 「未来予測・洞察の方法と事業戦略、技術戦略への活かし方」
(2015年6月24日 10:30〜12:00)
日本企業の研究開発生産性が継続的に低化し、中央研究所発の新規事業が生まれに くい危機的な状況が続いている。原因は、事業戦略と技術戦略が連動せずバラバラで あること、直近研究開発の役割・方法論が変化していることに気付かず、相変わらず単 に技術を生み出すことに注力していることなどがある。この状況を脱し、強くて儲かる研 究開発にするには、単に顧客から聞いたものではない、自社独自の社会動向と科学技 術動向を主とした未来予測・洞察を持ち、それをベースに他社とは違う分野を目指し事 業戦略と技術戦略を連動させ、顧客価値提供に繋がるビジネスを産む必要が研究開発 部門に要請されている。本講演では、未来洞察のやり方、その事業・技術戦略への活 かし方を主要各社の例を踏まえて説明したい。
- 日本企業の研究開発効率の低化
- 研究開発役割の変化
- なぜ未来予測・洞察が必要か
- なぜ未来予測・洞察が活かされないか
- 未来予測・洞察のやり方
- シナリオ策定・予兆探索のやり方
- 未来予測・洞察をどう戦略に落とし込むか
- 未来予測・洞察を戦略につなぐ成功のポイントは何か
第2講 「5~10年先の研究開発テーマ創出に向けた研究運営のポイント」
(2015年6月24日 12:45〜14:15)
- 新規分野開拓を狙った中長期テーマの研究運営の改革
- 自社テーマの振り返りに基づく研究運営の見直し
- 未来視点・事業視点発想への転換
- 技術の棚卸しと獲得すべき技術の抽出
- 研究ビジョンとテーマの設定
- 重点研究領域の設定と研究の方向性設定
- ライオンR&Dが目指す2035年の姿
- ビューティフルエイジング研究の事例
- 新規分野開拓を成功させるための考察
- 新規事業を成功させるDNAの導入
- 新たな価値創出の阻害・促進要因
- 不確実性に基づく研究管理
- ライオンでの体験からの気付き
第3講 「長期視点に基づいた将来市場、技術の予測と研究開発テーマの発掘」
(2015年6月24日 14:30〜16:00)
- 将来予測が必要となった背景 (経営環境、技術環境)
- 将来予測の目的 (経営ビジョン、事業戦略、研究開発戦略)
- 将来予測の手法及び留意点
- 将来予測から研究開発テーマへ
- 研究開発テーマ発掘の具体事例