本セミナーでは、導電性高分子のフレキシブルデバイスを中心とした応用技術について詳解いたします。
(2015年6月24日 12:30〜14:00)
導電性高分子ポリアニリンは、安価な原料から簡単な合成方法で得られ、空気中での導電性も安定しており、実用にとって最も近い位置にある導電性高分子である。我々の研究室では、アニオン性界面活性剤を用いて、有機溶媒可溶で500ジーメンス以上の高導電性を示すポリアニリンの合成に成功している。このポリアニリンを塗布して対極に用いた湿式太陽電池について紹介し、さらには帯電防止トレイ、電磁波シールド材、無電解メッキ下地材などの実用例から最近の開発事例について紹介する。また均一ポリアニリンフィルムの用途として防錆塗料があげられるが、NASAでの開発事例及びスペースシャトル発射台への実用化事例について紹介する。
(2015年6月24日 14:15〜15:15)
柔軟性が特徴と言われるPEDOT/PSSですが、それ自身は非常に脆い材料であり、様々なウェアラブルの形態を考えると、その柔軟性・伸縮性は十分とは言えません。そこで、弊社では、柔軟性・伸縮性を飛躍的に向上させるフォーミュレート技術を開発し、来たるIoT時代に向けたウェアラブルデバイス用の導電性コーティング剤をご提案致します。
(2015年6月24日 15:30〜17:00)
本講演では、導電性高分子の電子デバイスへの応用に関して講演致します。すでに実用化されているものから近年研究されはじめたものまで、応用が検討されている電子デバイスに関してご紹介致します。また、そこへ用いられる導電性高分子の役割・機能についての説明及び、各種電子デバイスに適用するためにはどのような物性・特性が要求されるのか、どのような形状・形態が望まれるのか、について講演致します。また、弊社で現在開発を推進している導電性高分子の色素増感太陽電池への適用に関して詳細にご紹介致します。