第1部. 薬剤師の視点から考える高血圧治療薬の選定基準、臨床適応とその注意点
(2015年6月10日 10:30〜12:00)
- 薬剤師が提供すべき高血圧治療薬選択のための医薬品情報
- 妊婦・授乳婦に対する安全な高血圧治療薬の選択基準
- 高齢者に対する安全な高血圧治療薬の選択基準
- ライフスタイルに配慮した安全な高血圧治療薬の選択基準
- 後発品を選択するときの留意点
- 後発品を選択しないときの考え方
- 先行医薬品と後発品の使用状況
- 求める安全性・有効性評価 など
- がん化学療法と高血圧治療薬
- 分子標的薬の副作用対策と高血圧治療薬
- ステロイドを含むレジメンの副作用対策と高血圧治療薬
- 造血幹細胞移植患者に対する免疫抑制剤の副作用対策と高血圧治療薬
- 肝中心静脈閉塞症 (veno-occlusive disease;VOD) 予防と高血圧治療薬
- 抗がん剤と高血圧治療薬との薬物間相互作用
- がんと高血圧症
- 発がんとストレス
- ストレスマーカーとしての脈圧変動
- アロマテラピーによるストレス緩和効果の検討
- 高血圧治療薬が及ぼすがん患者予後への影響
- 血圧変動をバイオマーカーとした分子標的薬の治療効果予測
- エリスロポエチンによる血圧上昇と神経保護作用
第2部. 経験から学ぶ高血圧治療薬におけるマーケティング戦略の留意点と課題
(2015年6月10日 12:45〜14:15)
高血圧症のような成熟した市場におけるオーディエンスの捉え方、オーディエンスの視点をベースとした課題抽出、製品販売戦略構築のための考え方を初心者向けにわかりやすく実践に基づき紹介する。
- 高血圧症治療薬市場
(ア) 疾患構造
(イ) マーケット規模
(ウ) 処方動向
- オーディエンス
(ア) 重層化するオーディエンス
(イ) ジェネリックの侵食とオーディエンス
(ウ) DTCとオーディエンス
- 高血圧症治療の課題
(ア) What’s a main issue in 高血圧症治療?
(イ) 成熟市場におけるニーズの把握
(ウ) ニーズの主体者
(エ) 課題発掘の経験的事例
- 製品戦略構築
(ア) ポジショニング
(イ) ニーズに呼応した製品メッセージ
(ウ) プライオリティーとターゲティング
- オピニオンリーダー対策
(ア) オピニオンリーダーのマッピング
(イ) マッピングに対応したフィールド展開
(ウ) メディカルアソシエイト
- プロモーション戦略
(ア) コアキャンペーンの経験的実例
(イ) プロモーションミクスの実例
(ウ) 予算編成と優先順位
- 競合戦略
(ア) ビジネスウォーゲーム
(イ) 社内リソースの活用
(ウ) 戦略ブラッシュアップ/リファインメントの可能性と意義
第3部. 高血圧治療における治療薬選定基準の実際と臨床ニーズ
(2015年6月10日 14:30〜16:00)
高血圧診療における、降圧薬治療は重要な地位を占めているが、十分に成熟しているといえるのか。JSH2014はじめ、各国のガイドラインは、その中心的な部分で、必ずしも共通しているわけではなく、ローカライズされているともいえない。循環器・高血圧専門診療の立場から、詳細に検討します。
- 高血圧の成因と疫学
尿細管性機序と食塩感受性
- 血圧測定と臨床評価
家庭血圧・診察室血圧・24時間自由行動下血圧
- 高血圧治療の基本方針
- 生活習慣の修正のポイント
- エビデンスにもとづく降圧薬治療
-ACEI/ARBの特徴と限界
-CCBの特徴と限界
-降圧利尿薬の特徴と限界
-β遮断薬の特徴と限界
なぜJSH2014では1次処方薬から脱落したのか。
-選択的アルドステロン拮抗薬 (SAB) の特徴と限界
-直接的レニン阻害薬 (DRI) の特徴と限界
- 各国のガイドラインとの比較
- 高血圧性臓器障害の評価と対策
- 糖尿病合併高血圧の最適な選択肢とは?
- 高齢者高血圧とフレイル
- 高血圧治療薬のUnmet Clinical Needsを解消する