乾癬における生物製剤の選択基準と求められる治療

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本講演では、生物学的製剤の有効性と安全性の基礎から解説し、乾癬治療薬の価値を薬剤経済学的に評価し、医療経済評価の基本的な用語および考え方について解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部. 乾癬治療における費用効果分析

(2015年6月23日 10:30〜12:00)

 現在、医療経済評価の政策利用に関する議論が進められていますが、今後の薬価交渉戦略においてはこうした動向を意識した考え方を取り入れる必要があると考えられます。実際の分析事例を用いて医療経済分析資料の読み方とその解釈について理解を深めます。

  1. 乾癬治療薬の価値の定義
    1. 乾癬治療薬の臨床的有用性
    2. 乾癬治療薬の薬剤経済学的有用性
  2. 医療経済評価に関する最近の動向
    1. 日本における動向
    2. 海外における動向
  3. 医療経済評価の基礎
    1. 医療経済評価およびHTAの定義
    2. 医療経済評価の主な分析手法について
    3. 質調整生存年 (QALY) とは
    4. 効用値の評価方法
    5. 分析モデルの説明 (ディシジョンツリー・マルコフモデルなど)
    6. 費用対効果の考え方 (増分費用効果比 (ICER) について)
    7. 感度分析
  4. 乾癬治療薬の費用効果分析
    1. 医療経済分析資料の読み方のポイントと解釈 (先行研究を用いて)
    2. 薬剤経済学的エビデンスの構築方法

第2部. 有効性・安全性からみた乾癬治療における生物製剤の選択基準

(2015年6月23日 13:00〜14:30)

 皮膚科領域において乾癬に対する治療の重要度はきわめて高い。2010年から本邦では生物学的製剤による治療が行われている。現在4種類の製剤が使用可能である。自験例を含めた治療における選択基準と、皮膚科医が生物学的製剤に対して求めているものについて述べたい。

  1. 乾癬の疫学と病態
    1. 乾癬の疫学
    2. 乾癬の病態
    3. 乾癬の臨床症状と病型
    4. 乾癬のQOL
  2. 乾癬における生物学的製剤
    1. 作用メカニズム
    2. 適応
    3. 使用ガイドライン
    4. 治療効果と副作用
  3. 薬剤の選択における皮膚科医師の考えかた
    1. 他の薬剤との比較
    2. 作用メカニズムと治療効果
    3. 副作用
    4. 投与方法、特に自己注射
    5. 自己負担と高額医療
    6. 二次無効とバイオスイッチ
    7. 治療の中断と再開
  4. 皮膚科医師が求める生物学的製剤による診療とは
    1. 費用対効果
    2. 病診連携
    3. 長期間の使用の問題点
    4. 今後予定されている新規薬剤

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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