本セミナーでは、プリンタブル (プリンテッド) フォトニクスを駆使して作製したバイオ/化学センサ開発事例と、今後の実用化に向けた課題について解説いたします。
金属や半導体、誘電体がそれぞれナノメートルサイズにまで微細化すると、バルク状態とは全く異なる光特性を観察することができる。近年では、ナノメートルサイズの構造より観察される光特性が、光通信、太陽光発電、情報処理、医療など種々の分野において既存技術の性能を凌駕する新しいデバイス・システムの開発が可能と期待されている。しかし、現在の作製手法では、製造コストが高く、新規事業参入の妨げとなっている。 前述した課題を解決するため我々は、ナノインプリントリソグラフィーを基盤技術として用いたナノ光デバイス作製技術「プリンタブル (プリンテッド) フォトニクス」を提案し、医療や創薬、食品衛生検査、環境計測への応用を指向したバイオセンサの開発を行っている。 本講義では、プリンタブル (プリンテッド) フォトニクスを駆使して作製したバイオ/化学センサ開発事例と、今後の実用化に向けた課題について概説する。