第1部 電子線滅菌の概要と利用動向
(2015年6月15日 10:10〜11:30)
電子線滅菌法の国内での普及活動を踏まえ、電子線滅菌の歴史、概要、ガンマ線 との違い、各種プラスチック機器、容器、医薬品等への利用動向について紹介する。
- 電子線滅菌の概要
- 電子加速器と発生原理 ・殺菌の原理
- 電子線の線量と測定 ・長所短所
- ガンマ線との違い ・電子線滅菌法への切り替え理由
- 電子線滅菌事例
- 電子線滅菌バリデーション
- 電子線による微生物の死滅効果 D値
- 滅菌条件設定 LOG式法 ISO11137法 ・IQ,OQ,PQ
- パラメトリックリリース (ドジメトリックリリース)
- 電子線によるドジメトリックリリースの歴史
- ドジメトリックリリース事例 (医薬品での承認事例)
第2部 放射線滅菌の原理とガンマ線滅菌の実際
(2015年6月15日 11:40〜13:00)
放射線滅菌には主にガンマ線と電子線が使われるが、ここではガンマ線について滅 菌線量の決め方や材料劣化の抑え方、および施設の安全管理を含めた照射の実施例 などを紹介する。
- 放射線とは
- 放射線と放射能の違い
- 放射線の種類と自然界の放射線
- 放射線でなぜ殺菌できるか
- 放射線の直接作用と間接作用
- DNAに生じる損傷と修復
- 細菌の放射線感受性の修飾因子
- 滅菌線量はどのように決定するか
- 滅菌を保証する線量
- 標準微生物の放射線感受性分布
- 滅菌線量の決定方法
- 放射線で材料はどのように変化するか
- 高分子の放射線化学反応
- 安定な高分子と劣化しやすい高分子
- 高分子の放射線分解生成物
- 電子線はガンマ線よりも酸化劣化が少ない理由
- 照射された材料が放射能を帯びない理由
- 照射施設の安全性はどのように確保されるか
- コバルト60線源とウラン燃料の違い
- 放射線モニタリングとインターロック
- 照射品目と具体的な照射手順
第3部 高圧蒸気滅菌について
(2015年6月15日 13:50〜15:10)
- 高圧蒸気滅菌の基礎
- 滅菌および殺菌の原理
- 装置構成について
- 操作に必要な国家資格について
- 適した被滅菌物,不適当な被滅菌物
(補足:プラスチックへの適用は可能か?)
- 滅菌上の条件
- 温度
- 圧力
- 時間
- 滅菌上の注意点
滅菌物の変化、変色、乾燥
- 装置のメンテナンスについて
- 工程のバリデーションについて
第4部 透明トランスファ封止材とセンサ類への応用
(2015年6月15日 15:20〜16:40)
UV殺菌は、環境負荷の低減、価格、取り扱い易さなどから一般的に利用されている 殺菌技術である。本講座では、UV殺菌の基礎から応用技術について平易に解説する。Ⅳ.紫外線 (UV) 殺菌・滅菌について
- はじめに
- UVとは
- 波長とエネルギー
- 光化学反応とは
- 殺菌に有効な波長とは
- 殺菌メカニズム
- 微生物の光感受性 (殺菌に必要なエネルギー)
- UV光源と計測技術
- UV光源の種類と特徴 (殺菌灯からLED、パルス光まで)
- UV計測
- 事例紹介
- 空気殺菌
- 表面殺菌
- 水殺菌 (上・下水処理を含む)
- UV光利用の新規ガス滅菌の可能性について
- おわりに