第1部 暗黙知継承のための技術伝承の引き出し方
(2015年5月29日 12:30〜14:30)
団塊の世代の交代を迎え、技術・技能伝承問題が顕在化してきた。この対策に対し、2007年時を境に、異業種編成で、実務的な対策を図ってき対策内容を系統的な手法と共に実務紹介させていただきます。
- 技術・技能伝承問題の現状と対策
- 影響が出てきた、安全・品質問題などの実情
- 技術伝承対策の前に必要な人材の確保
- 若手が3年で37%辞める問題への対策
- 伝承教育に先行して設定すべき経営戦略
- ノウハウ保護の解析と
教育投資か?自動化投資か?の検討
- 技術伝承対象技術やノウハウと
企業発展戦略の関連 (位置づけ)
- 伝承教育前に必要な暗黙知:
認識知課題の仕分けと対策法
- 技術・技能伝承に必要な暗黙知解析
- ノウハウのノウホアイ化解析の必要性
- 自助努力効率向上のための習得術に必要な要件
- メモ術から実務活用可能なマニュアル化対策
- IT活用による伝承時間の飛躍化
- 技術・技能伝承展開事例
- 技術・技能伝承対策研究会活動
- 暗黙知継承対策の実務で得た事例と成果
- Q&Aと、まとめ
第2部 化学プラントの技術伝承と暗黙知
(2015年5月29日 14:45〜16:45)
化学プラントでは、技術や技能の伝承に失敗すると最悪「爆発や火災事故」という形で現れる。最近の事故事例を見ても、団塊の世代が退職して、技術がうまく伝承できていない。運転の基本となる、運転マニュアルにもうまく見える化して伝承されていないことが事故の要因だともいわれている。
人から人へと技術・技能を確実に伝えていくことは、なかなか難しい。時間が経つと、忘れたり、覚えていたことすら曖昧になるからだ。技術や技能は文字で表現が難しいものもある。化学プラントでは、機械の状態を色 (燃焼) 、臭い (漏れ) 、振動など5感を使って判断することも多い。暗黙知といわれる領域も数多く存在する。この暗黙知という領域にも触れながら、最近の化学プントや過去の事故事例を材題に、知識や技能の伝承についての課題や問題点を取り上げて紹介する。
- 化学プラントを運転するとは
- 最近の重大事故に見る問題点はなにか
- 地震による球形タンクの爆発事故
- 蒸留塔の運転に失敗し爆発事故
- 反応器の緊急停止に失敗し爆発事故
- 試運転中のタンク爆発事故
- なぜ事故は減らないのか
- OJTによる技術伝承の問題点
- OFF-JTによる技術伝承の問題点
- 技術伝承を効果的に進めるには
- 運転マニュアル
- 暗黙知
- 教材の作り方
- 教え方