本セミナーでは、重要なスケールアップファクターとその取得方法について解説し、結晶の粒径分布を揃え品質のばらつきを防ぐ方法について詳解いたします。
結晶化を利用した晶析操作は、分離、精製、機能性粒子群製造の特徴を合わせ持つプロセスで、多くの産業に利用されている。しかし、応用範囲が広いためか基礎から応用までを網羅した成書はあまりなく、有機合成者などが晶析操作を系統的に理解することが難しくなっている。そこで、本講座では、晶析操作に必須な基礎データの取得方法から、結晶化現象の解析方法、そして結晶品質の作り込み戦略までを紹介しながら、結晶化の推進力である過飽和度について徹底的に整理し、その設計と操作指針について演習を含めて講義する。結晶多形や結晶形態制御などにも触れ、その現象解析方法についても概説する。