病院・介護施設における賃金制度構築とその運用
(2015年5月30日 13:00~17:00)
大企業から始まったベースアップの波は、中小企業まで波及しそうな勢いですが、医療や福祉の世界では、追随できない厳しい状況にあるでしょう。ただし、実際、昨年の賃上はどうだったのかを確認すると、全国病院経営管理学会の「2014年病院給与勤務条件実態調査」によると、病院の賃上額は6,003円、率にして1.92%でしたから、大企業 (7,370円) には劣るものの、中小企業 (4,416円) よりはよいというように、頑張っているとも言えます。
このように、病院の経営者も頑張っているのですが、透明性があり公正な賃金制度が整っていないために、この努力が職員に感じてもらえないことが残念です。大企業に近い賃上げをし、職員数も大企業と肩を並べる病院や介護施設において、賃金制度の整備は喫緊の課題と言えましょう。
そこで、今回は、賃金制度の具体的な構築方法について解説するとともに、導入後の運用についても説明します。また、医師の処遇については、医師の確保の面で、最重要課題とも言えます。医師の年俸制と評価についても解説致します。
- 賃金制度のあるべき姿
- 人材マネジメントと外発的動機づけ
- 等級制度と賃金制度
- 賃金水準における課題
- 現状の賃金水準の分析と新たな賃金水準の設定
- 誰にでもできる等級制度の賃金表の作り方
(サラリースケールと賃金表)
- 賃金移行の具体的方法と注意すべきこと
(実際の移行シミュレーションシートを使い解説)
- 賃金移行後3年間の運用
(移行後3年間であるべき形に持っていく)
- 諸手当の検討
- 賞与支給方法の検討
(人件費のコントロール、組織全体の目標管理の重要性)
- 管理職の賃金制度 (年俸制、職責評価と役割評価)
- 退職金制度の見直し (ポイント制退職金制度の導入)
- 高齢者の処遇とこれからの人材戦略 (高齢者の活用と人件費の抑制)
- 医師の賃金制度のあるべき姿
- 医師の等級制度構築のポイント
- 医師の賃金水準と賃金表のあるべき姿
- 医師の年俸制導入のポイント
- 医師の確保を考えた昇給の仕組み
- 魅力ある賃金制度と明確な説明
- 医師の処遇に反映させる人事評価制度
- 診療科別目標管理とマネジメント
- 医師の人事制度の事例
- 医師の確保が比較的容易な病院の事例
- 医師の確保が難しい病院の事例
- 質疑応答
参加者特典
ご参加いただいた皆様へ、下記3点のデータ (ワード、エクセル) をプレゼントいたします。修正をしてご活用ください。
- 賃金表作成&移行シミュレーション自動計算シート
- 医師資格等級フレーム、医師昇格・昇進基準、医師人事評価表等のサンプル
- 医業収益目標展開シート