第1部 国土交通省における自動運転の考え方と実用化、普及への取り組み
(2015年4月24日 11:00〜12:30)
国土交通省では先進技術を利用した安全運転支援システムを搭載する 自動車「ASV (先進安全自動車) 」の開発・実用化・普及の促進を通じて、より高度、かつ、より広範囲な安全運転の支援を実現し、交通事故削減 に大きく貢献することを目指している。
本講演ではASVの取り組みについて紹介するほか、現在関心が高まっている自動車の自動運転に対する 国土交通省の考え方や自動運転に関する国際動向についても紹介する。
- 交通事故の現状
- 事故削減に向けた取組の紹介
- ASV推進計画の紹介
- 自動運転に関する国内の取組の紹介
- 自動運転に関する国際的な動きについて
- その他トピックス
第2部 車載カメラモジュールの市場・技術の方向性と自動運転に求められる機能、今後の課題
(2015年4月24日 13:15〜14:45)
- スマホが確立したCloud Computing環境に取り込まれる自動車
- スマホの歴史とCloud Computing環境の確立
- スマホから自動車に移行しつつあるOSの覇権争い
- Cloud Computing環境確立により、新たな世代に突入した「Telematics」
- Cloud Computing環境への適合、次世代Telematicsに適合した「Infortainment」車載機器
- 車載カメラモジュールの動向
- ASV (先進安全自動車) 構想実現のため提案された多くのカメラモジュール
- KT (Kids Transport Safety Act) 法などの成立により高まる車載カメラの世界的本格搭載
- 世界的に市場が拡大しつつあるADAS (先進運転者支援システム) 用カメラ機能
- ITS,プローブデータなどのBig Data取り込みに重要な役割を果たすカメラ機能
- 「ぶつからない車」、「いつも“繋がっている車“」の実現により現実味が高まっている自動運転車
- 自動車用カメラモジュールに必要な性能
- 暗視感度を向上させる自動車用高感度Image Sensor
- 明暗差の大きな環境に対応したHDR (High Dynamic Range) 機能
- リフローカメラモジュール採用による低コスト化の実現
- IoTの「汎用カメラモジュール」となるリフローカメラモジュール
- Les-less Image Sensor採用によるセンシング用途の拡大
第3部 自動車システムの法律問題~自動運転を中心に~
(2015年4月24日 15:00〜16:30)
現在、自動車一台に搭載される車載コンピュータ (ECU) は100個以上と いわれている。そして、車載コンピュータを中核に、種々の機能に関す システムが構築され、また、自動運転の実験が、世界各国で行われている。
自動車をめぐるシステムは、情報技術の進展によって大きく発展して いるとともに、大きなチャレンジを迎えているといってよい。 本講演においては、このような観点から自動運転の問題、自動車の安全/セキュリティ をめぐる問題、自動車と周辺システムとの関係に関する問題について、世界の議論の動向を紹介するとともに、我が国における今後の動向について示唆をなそうというものである。
- 自動車システムの発展と社会的問題
- 自動車システムの概念
- 自動車システムのモデル
- 自動車の機能と安全/セキュリティ
- 自動車システムをめぐる問題の全体像
- 自動運転の問題
- 自動運転の概念と定義
- 自動運転の許容性
- 運転手の問題
- 運転の制御の問題
- 車両の問題
- 道路交通の問題
- 責任分担の問題
- 車両の安全/セキュリティをめぐる問題
- 我が国における議論動向
- 製造物責任法/車両リコールと自動車システム
- IoTとしての自動車