こころの定量評価と脳科学のビジネス応用
(2015年4月23日 11:00〜14:45)
- 「こころ」と脳のはたらき
- ストレス社会日本
- ビジネスにおける「こころ」の重要性
- 脳がはたらく基本原理と「こころ」
- 脳の構造と機能局在
- 脳の構造や機能をみる装置
- 脳の機能原理と神経伝達物質
- 気分と神経伝達物質
- 快・不快と行動
- 疲労科学研究とビジネス
- 気分・心地の数値化手法
- 従来の心理調査の強みと弱み
- 気分や心地の定量評価と動態評価の条件
- 二次元心理評価システム「KOKOROスケール」の開発
- 二次元心理評価システムの特徴
- 日本人の一日の気分変化データとその特徴
- 東日本大震災前後の連続気分変化データ
- タッチパネル式KOKOROスケールの開発とその応用
- タッチパネル式KOKOROスケールの特徴と強み
- スポーツによる気分改善評価
- 商品開発事例
- 利用実例と実演
- 脳科学のビジネスへの応用と未来
- 脳の欲求・ひとの欲求
- 「こころ」の動態解析と今後の展開
脳波のフラクタル解析を利用した商品開発事例
(2015年4月23日 15:00〜16:30)
脳波やヘモダイナミズムにより得られる生体信号の波形に潜在する複雑性に注目した新規感性情報計測手法を提案し,感性との関連性について報告してきた.
特に,喜怒哀楽といった感情 (浅い感性) に留まらず,ストレスや軽快感,清涼感,安心感といった高次脳機能に係る深い感性の計測についても挑戦している.このような感性情報計測技術は,従来のモノづくりの基軸である機能的価値 (表層価値) ,“性能”“価格”“品質”に次ぐ,第4の価値としての情緒的 (意味的) 価値 (深層価値) ,例えば“安心”“調和”“快適”“幸福感”等を新規付加価値とした高付加価値のモノづくりへパラダイムシフトをもたらすことが期待されている.
そこで本稿では,カオス・フラクタル理論に基づいた感性計測を取り上げ,感性を基軸とした新しい評価事例を紹介する。
- カオス・フラクタル理論の基礎
- カオス理論に基づいたバイオアッセイ
- カオス理論に基づいた時系列予測
- 逐次関数系によるフラクタル符号化
- 自然画像のフラクタル符号化
- 統合論的脳機能計測
- 感性計測の意義と産業界への適用
- 感性情報通信への応用
- ハイレゾと感性計測
- じゃんけんに負けないロボット
- ヒトの心を読み取るアフェクティブロボット
- 揺れ動く心の計測
- コスメティクスと感性計測
- シャンプーの爽快感と感性
- テニスラケットの打球感の心地よさ
- ゴルフクラブの打球感の心地よさ
- 嗅覚と感性
- 感性を付加価値とした生理用品の開発
- 自動車の安全装置の開発
- ヒヤリハット計測
- 脳波による車いす制御
- 会話と感性計測
- 感性と教育・研究