水素貯蔵・輸送の効率化に向けた水素液化・脱水素化技術

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
会場 開催

日時

開催予定

プログラム

第1部 水素透過膜の利用による反応の効率化

(2015年4月24日 10:30〜12:00)

  1. 水素分離概要:水素エネルギー、エネルギーキャリアについて
  2. 無機分離膜:無機分離膜の種類、透過機構について
  3. 無機分離膜の評価方法:評価方法のポイントについて
  4. セラミック分離膜の最新情報
    1. アモルファスシリカ系:対向拡散化学蒸着法を中心に
    2. 超高速水素透過ゼオライト膜:高速透過膜製膜のメカニズム
  5. 水素透過膜反応器の可能性と問題点
  6. セラミック分離膜の課題と将来性

第2部 ギ酸の脱水素化反応による水素の高効率製造技術

(2015年4月24日 12:50〜14:20)

水素エネルギーはクリーンな2次エネルギーであるが、貯蔵・輸送技術の開発が必要である。演者は、二酸化炭素とギ酸の相互反応を利用した水素の貯蔵・放出システムを指向した触媒開発を行っている。ギ酸の脱水素化反応は、100度以下の低温で、一酸化炭素を副生することなく、水素と二酸化炭素の混合ガスを発生する。さらに、高圧ガスを供給できる点も特徴に挙げられる。本講演では、主に、水中での高効率・高選択的なギ酸脱水素化触媒の開発研究を中心に概説する。

  1. 化学系水素キャリアの意義と位置づけ
    1. 水素エネルギーについて
    2. 化学系水素キャリアに関する研究動向
    3. 化学系水素キャリアの特徴と課題
    4. ギ酸脱水素化による水素製造の特徴
  2. ギ酸の脱水素化反応 (水素製造)
    1. ギ酸の脱水素化反応の研究動向
    2. 触媒活性化の触媒設計
    3. ギ酸脱水素化反応の特性
    4. 高圧ガス発生反応の結果
  3. 二酸化炭素の水素化反応によるギ酸製造法 (水素貯蔵)
    1. 二酸化炭素の水素化反応の研究動向
    2. 触媒活性化の触媒設計
    3. 二酸化炭素の水素化反応の結果
  4. まとめ

第3部 有機ハイドライド法を利用した水素エネルギーの大規模貯蔵輸送技術

(2015年4月24日 14:30〜16:00)

我が国における水素エネルギーの位置づけと水素エネルギーの大規模貯蔵輸送技術の開発状況など、将来の水素エネルギー社会に向けた大規模貯蔵輸送技術の開発状況に関する技術的な内容。
昨年に策定されたエネルギー基本計画において、水素エネルギーは、将来に電気や熱と同等に重要なエネルギーと位置づけられ、水素/燃料電池戦略ロードマップも発行された。水素はあらゆる一次エネルギーから変換可能なエネルギーキャリアであり、使用時に水のみに変化するクリーンなエネルギーであるが、石油や天然ガスと同様に汎用エネルギーとして利用するには大規模に貯蔵輸送できることが必須である。本講演では大規模貯蔵輸送システムとして千代田化工建設が開発した水素エネルギーの大規模貯蔵輸送技術について原理、特長および技術開発の現況について概説する。

  1. 水素エネルギーの意義と位置づけ
    1. 水素エネルギーの特長と意義
    2. 水素サプライチェーン構想
    3. 水素エネルギーの利用分野
    4. 水素エネルギー・ロードマップ
  2. 有機ケミカルハイドライド法
    1. 有機ケミカルハイドライド法の概要
    2. 開発動向
  3. 技術開発
    1. 有機ハイドライド種の選定
    2. 脱水素触媒の開発
  4. 技術実証
    1. 実証デモストレーション
  5. まとめ

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
株式会社 技術情報協会の地図

受講料

複数名同時受講割引について