第1部.自動車用CFRPの要求特性、採用動向と今後の課題
(2015年4月21日 10:00〜11:20)
自動車の軽量化素材として大きな期待を集めているCFRP。
本講座では、開発の源流である設計にさかのぼり、CFRPに求められる要求特性を事例を交えながら学んでいく。
更に、自動車のCFRP採用動向、技術課題、今後の展望などを、自動車を開発する側の視点にも立って解説する。
- 最近の地球環境変化と軽量化ニーズ
- 産業革命後の地球環境の変化と生物への影響
- 今なぜ軽量化が求められるのか?
- 自動車の構造、成形加工技術、試験評価、要求特性
- 自動車の開発 (企画~試作~性能評価)
- ボディ設計概論
- 加工技術
- プレス加工、ロールフォーミング、ハイドロフォーミング
- 溶接接合
- 試験評価、要求特性
- 車体剛性
- 衝突
- NVH
- 市場品質 (お客さまの安全)
- 自動車のCFRP採用事例
- レクサスLFA
- BMWi3
- SIM-Drive電気自動車
- その他
- 自動車用CFRPの要求特性
- 強度、剛性
- 衝突安全
- 接合強度
- 耐久
- 環境、温度条件など
- 今後の課題
- コスト
- 接合技術
- 車体構造
- 安全性、品質
第2部.熱可塑性CFRPのヒートアンドクール成形技術と射出成形技術
(2015年4月21日 11:30〜12:50)
輸送用機器などの軽量化技術として熱可塑性CFRPが注目されています。CFRPを短時間で成形する方法と、成形材料や材料の物性などについて説明します。
- CFRTP (熱可塑性CFRP) とは
- 各種CFRTP素材
- CFRTPと他の軽量素材との強度の比較
- 通電抵抗加熱金型の原理
- 高周波回路
- TAM (Thermo-AssitedMolding) 成形システム
- 通電加熱金型の実例
- TAM成形法の作業手順
- TAM成形法の利点
- CFRTPの賦形性
- CFRTPの賦形性
- 型内含浸成形とは
- 型内含浸成形に関係する技術-開繊
- 型内含浸成形を実現する技術-繊維の表面処理
- 長繊維対応型の射出成形機
- 長繊維強化樹脂の強度の要因─繊維長
- 長繊維強化樹脂の強度の要因─樹脂の分散
- 船外機プロペラにおける各種LFTPの強度比較
- 連続繊維CFRTPと射出成形の複合成形
- TAM成形法の応用
第3部.熱可塑性複合材C (G) FRTPのハイサイクル成形技術と高速成形装置
(2015年4月21日 13:35〜14:55)
熱可塑性複合材C (G) FTPハイブリッド成形の概要と、ハイサイクル成形に必要な成形システムについて説明する。
- ハイブリッド成形の概要
- ハイブリッド成形とは
- ハイブリッド成形のメリット
- 成形工程
- 動作チャート
- 成形モード (Aモード、Bモード)
- 成形システムの構成と要素
- 成形機の要求ポイントと対応技術
- 金型の要求ポイントと対応技術
- 基材加熱装置の要求ポイントと対応技術
- 基材搬送装置の要求ポイントと対応技術
- CFRTPハイブリッド成形機の紹介
- 縦型プレスと特徴
- ハイブリッド成形システム事例
- ハイブリッド成形技術の高度化へ
- ハイブリッド成形の課題と対応
第4部.CFRTPオンラインブレンド射出成形機の開発とハイブリッド成形への取組み
(2015年4月21日 15:10〜16:30)
さらなる軽量化が求められる自動車産業において、CFRP製品の実用化は必要不可欠である。その一方で炭素繊維は非常に高価な材料であるために、その量産化が遅れている。
そこで、ベース樹脂と炭素繊維を可塑化装置内で直接混ぜ合わせながら成形を行うことで材料費を低減することができるオンラインブレンド射出成形機について紹介する。
また、熱可塑性プリプレグを用いて熱プレス成形と射出成形を同時に行うことができるハイブリッド成形システムを活用した成形実例についても紹介する。
- 概要
- プラスチック製品に関する軽量化技術動向
- CFRPの種類
- 長繊維ペレットでの射出成形事例
- オンラインブレンド射出成形機
- 構造と特徴
- 成形事例
- 熱可塑性プリプレグを用いたハイブリッド成形
- ハイブリッド成形システム
- 成形事例