本セミナーは、バイオポリマーの基礎から解説し、産業的な応用へ向けて加速する技術の現状と今後について詳解いたします。
(2015年5月20日 10:30〜11:45)
これまでに開発されたバイオポリマーの多くは脂肪族系のものであり、芳香族を含有するバイオポリマーの開発は途上段階である。これはポリマー合成に適した芳香族モノマーを天然から大量に得ることが困難なことが最も大きな理由である。我々は、微生物の代謝制御と合成生物学の技術を取り入れ、バイオモノマーとして適した芳香族化合物を糖質を原料として発酵生産することに取り組んできた。この取り組みのいくつかを紹介する。
(2015年5月20日 12:30〜13:45)
項目作成中
(2015年5月20日 13:55〜15:10)
微生物発酵を利用した高分子生産は、古くから研究されている。次世代型の微生物培養としては、光合成を利用した炭素固定や、二酸化炭素などの非可食性バイオマスを利用した効率的な物質生産が想定される。これらの技術を達成および確立することを目指し、現在進めている基礎研究を紹介する。
(2015年5月20日 15:20〜16:35)
バイオマス資源からのバイオ燃料やグリーン化学品製造を行う新規産業を意味するバイオリファイナリー社会の実現が近づいている。このような背景の下、RITEではリグノセルロース系バイオマスを原料として、有用工業微生物コリネ型細菌を用いたバイオ燃料・グリーン化学品製造技術開発を行ってきた。我々は、このコリネ型細菌が還元条件下では、増殖は抑制されるものの代謝機能は維持され、糖類を代謝し有機酸を効率よく生成する現象を見出した。これを基に、高効率バイオプロセス“増殖非依存型バイオプロセス”の開発を進めている。本講演では、該バイオプロセスを用いた各種バイオリファイナリー製品の生産技術開発の現状と今後の展望について紹介する。