本セミナーでは、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリベンゾオキサジン、ポリイミドを分子複合化の素材として取り上げ、いろいろな分子複合化の手法で耐熱性や靱性などがどのように変化するかを例を挙げて解説いたします。
樹脂の耐熱性は樹脂の最も重要な基本物性であり、使用環境や成形条件などによって選ばれる樹脂が決まる。樹脂の耐熱性や靱性は樹脂の分子構造によっておおよそ決まるが、分子複合化の手法でもかなりの範囲で制御できる。熱可塑性樹脂は強靭な樹脂もあるが、耐熱性向上が望まれる場合が多い。 一方、特に熱硬化性樹脂は耐熱性はかなり保障されているが、靱性に劣って脆いことが大きな欠点である。