第1部 車載ディスプレイ市場の搭載現状と今後の市場動向
(2015年4月21日 10:30〜11:45)
近年の自動車には、安全運転支援装備や燃費向上技術の進展により、様々な箇所にディスプレイが採用されている。ただし、自動車メーカーからはドライバーディストラクションの問題やユーザーインターフェース向上の観点から、適切な箇所にディスプレイを配置し、視点移動や入力回数を少なくするHuman Machine Interface (
HMI) が求められている。同時に、そのために必要な車載ディスプレイの要素技術に注目が集まっている。
本講演では車載ディスプレイ市場のマーケット動向を中心に、搭載箇所別の現状および商流、デバイスの技術動向の詳細を解説いたします。
- 車載ディスプレイの搭載現状
- 車載用ディスプレイが求められる背景・表示コンテンツの変遷
- 車載用ディスプレイの区分と搭載箇所別の採用状況
- ユーザーインターフェースの観点からみる今後の車載用ディスプレイの搭載箇所の変化・活用方法
- 車載ディスプレイ市場動向
- 車載用TFT-LCD搭載箇所別市場予測
- 車載用TFT-LCD仕様別市場予測
- 車載用TFT-LCDパネルメーカー動向
- 車載用TFT-LCDの商流
- 車載ディスプレイ技術動向
- 車載用TFT-LCDに求められる仕様要求 ~欧州自動車メーカーの事例~
- 大型サイズ化・高精細化に伴う問題と課題解決
- 異形・曲面ディスプレイの開発現状
- タッチUIの採用動向と将来展望
第2部 ユーザー目線における、車載ディスプレイのUIに求められるもの
(2015年4月21日 12:30〜13:45)
車載ディスプレイでの表現技術、センシング技術、通信技術などの進歩により、今後ユーザーは車載機器からより多くの情報を得られるようになっていくと考えられる。こうした中、車載機器を利用するユーザーの目線において、どのようなことが価値として求められ、また、安全・ユーザビリティの面ではどういった課題が挙がっていくのかといった観点から、車載ディスプレイに求められるものをいかに検討していくのか、そのプロセスについて紹介する。
- はじめに
- これまでのディスプレイ表示の経緯
- 自動車内で得られる情報の増加
- 得られる情報と、それを受け取る人間の能力とのバランスについて
- ユーザーの多様性について
- 様々なユーザーのタイプを知るには
- 「安全なディスプレイ表示」の基準をどう決める?
- メンタルワークロード:精神的な作業負荷
- アラートに関する有効性検証の例
- 「情報をマネジメントする」ことの必要性
- 多様なユーザーニーズに対応するものづくりのプロセス
第3部 ドライバーの認知行動特性とヒューマンインターフェースの設計と評価
(2015年4月21日 13:55〜15:10)
車載システムの実用化が進み,ドライバーはこれまでにはない多様な情報を運転中に利用することが可能となってきました.一方,高齢社会の進展から,このような新しい車載装置を高齢ドライバーが使うことも想定しなければなりません.本セミナーでは,加齢による心身機能低下を考慮したヒューマンインターフェースの設計方法について,また,ドライバーに対するヒューマンインターフェースの効果の評価方法について紹介します.
- ヒューマンインターフェースの考え方
- ヒューマンインターフェースとは
- 認知行動プロセスと求められるデザイン要素
- 自動車運転中の認知行動プロセス
- 情報処理過程
- 認知情報処理の3階層モデル
- 運転行動の3階層構造
- 認知行動プロセスと運転支援システム
- 高齢ドライバーの心身機能
- 加齢による感覚機能の低下
- 加齢による認知機能の低下とその検査方法
- 高齢ドライバーの心身機能と運転行動との関連性
- ヒューマンインターフェースの設計
- 車載ディスプレイのガイドライン
- 運転中にディスプレイを視認可能な許容回数とその考え方
- 道路交通環境の定量化方法
- ヒューマンインターフェースの評価方法
- ドライバー受容性の評価の視点
- 運転行動の評価指標
- 事例紹介:複数警報に対するドライバー受容性の評価
- まとめ
第4部 ヘッドアップディスプレイにおける視認性向上とユーザービリティ向上への開発動向 (仮)
(2015年4月21日 15:20〜16:35)
項目作成中