本セミナーでは、医薬品の研究開発においてプロジェクト評価の手法を詳解いたします。
また、各々の利点や欠点、効果的に利用するノウハウについて解説いたします。
研究開発のプロジェクト価値を評価するための方法 (技術) であるDCF法、ディシジョンツリー法、リアル・オプション法などについて解説し、医薬品R&Dでの利用における利点・欠点や状況に適した活用方法についても述べる。
第2部 プロジェクトでのTarget Product Profileの活用と効率化
~TPPを用いた開発方針と意思決定について~ (13:00~14:40)
不確実性が高くそれぞれのアクティビティーが非常に長い医薬品開発において、投資の継続とgo/no go意思決定は最も難しいテーマの1つである。その中で、候補化合物について「医薬品」をイメージしたTarget Product Profileを比較的早くから作成し、化合物のもつ可能性を考慮した上で特徴のある医薬品に育て上げるべき開発方針を定めていくことは、戦略上非常に重要である。 一方で、TPPが一人歩きしてしまうことで自由な発想が阻害されたり、マネジメントやチーム員に誤ったメッセージを送ってしまう可能性もある。また、新規化合物として開発している化合物のTPPとLCMを目的としたTPPではおのずと内容やメッシュも異なってくる。 本講演においては、医薬品開発におけるTPPの目的、構成要素、可能性等をレビューしながら、典型的な問題点も討議することで、難しい医薬品開発意思決定について討議し、理解を深めたい。
第3部 Go/No Go判断プロセス/必要な情報と意思決定におけるクライテリアの設定 (14:55~16:35)
組織として効果的な意思決定を行うための実践的手法を説明する。案件の状況に応じたプロセスの組み方、各種分析法の意思決定への組み込み、不確実性への対応等につき事例を紹介する。