本セミナーは接着のセミナーを2テーマセットにしたコースです。
セット受講で特別割引にてご受講いただけます。
通常受講料 : 94,500円 → 割引受講料 63,000円
工業機能部品、電子電気部品、塗料部品などプラスチック、塗料やゴム製品の多くが接着技術を用いて製造されています。これら、もの作りにおいては、製品設計、組み立てそして機能性を発現させるため、また製造の簡素化、コスト低減のために接着技術を応用することによってほとんどが成し遂げられています。 接着は工業において最も重要な生産加工技術の一つです。ゴム・樹脂製品の多くは、単独では強度が弱いため補強して使用されています。金属、セラミックス、繊維および木材などの材料はゴム・樹脂材料の有効な補強材で、この補強化技術の一つに接着があります 。 本講座では、接着過程における「ぬれ」、流動過程、接着界面形成、接着破壊過程等の理論を解説すると共に、ゴムと金属の直接架橋接着方法、間接接着法、金属と樹脂の接着について紹介します。 接着界面の劣化に及ぼす因子、シランカップリング剤を用いた接着物の接着メカニズムを解明する上で、洗浄工程における重要性をXPS、接触角測定、FT-IR測定によって材料の表面を分析し、材料表面状態に及ぼすシランカップリング剤の反応性についても説明いたします。
材料に於いて、一昔前まではプラスチックが金属に近づこうと考えて熱可塑性プラスチック、熱硬化性プラスチック、エンジニアリングプラスチック、そして複合材料へと進化した。 これからは金属がプラスチックへ近づこうと考える時代かも知れない。 金属は強靭性において大変に優秀な材料である。 しかし、アルミニウム材料の様に軽いものもあるが、ほとんどの金属材料はプラスチック材料と比べて、非常に重いという欠点がある。 金属の強靭性という特性を落とすことなく、この欠点を解決するためには金属と他の材料との複合化が望まれる。 そして接合に於いては溶接と言う金属では必要不可欠な接合方法が使用できなく、接着剤接合に期待せざるを得ない状況になっている。
本講座に於いては、第1部に於いて「異種材料の接着と耐久性」と題して接着のメカニズムと接着剤の選び方を中心に、被着材表面の特性、被着材の表面処理、構造用接着剤の設計・評価方法や耐久性について勉強したい。 第2部に於いては、「解体性接着剤の技術動向」と題して勉強したい。 解体性接着剤とは必要な時に、ある種の手法で剥がすことができる接着剤を意味し、誕生した目的は環境問題に端を発して接着硬化した接着剤皮膜をリサイクル、リユースすることは無理であっても上手に剥がすことができれば、被着材を生かすことは可能であるとの考えからである。 現在実用化されている解体性接着剤は、接着剤中に発泡性マイクロカプセルを混入させておき、解体したい時に電磁誘導加熱やマイクロ波加熱によって解体する方法である。 本講座に於いては、接着剤調整のポイントや剥離のメカニズムについて勉強する。