異種材料の接着メカニズム、接着技術と評価 / 異種材料の接着・剥離制御の為の物性・構造の解析と評価

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本セミナーは接着のセミナーを2テーマセットにしたコースです。
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プログラム

2011年1月20日「異種材料の接着メカニズム、接着技術と評価」

 工業機能部品、電子電気部品、塗料部品などプラスチック、塗料やゴム製品の多くが接着技術を用いて製造されています。これら、もの作りにおいては、製品設計、組み立てそして機能性を発現させるため、また製造の簡素化、コスト低減のために接着技術を応用することによってほとんどが成し遂げられています。  接着は工業において最も重要な生産加工技術の一つです。ゴム・樹脂製品の多くは、単独では強度が弱いため補強して使用されています。金属、セラミックス、繊維および木材などの材料はゴム・樹脂材料の有効な補強材で、この補強化技術の一つに接着があります 。  本講座では、接着過程における「ぬれ」、流動過程、接着界面形成、接着破壊過程等の理論を解説すると共に、ゴムと金属の直接架橋接着方法、間接接着法、金属と樹脂の接着について紹介します。  接着界面の劣化に及ぼす因子、シランカップリング剤を用いた接着物の接着メカニズムを解明する上で、洗浄工程における重要性をXPS、接触角測定、FT-IR測定によって材料の表面を分析し、材料表面状態に及ぼすシランカップリング剤の反応性についても説明いたします。

  1. 接着技術
    1. 材料の変遷と複合材料
    2. 接着技術の現状と課題
    3. 接着方法の分類
    4. 環境と接着
    5. 接着成形と金型汚染
  2. 接着の基礎
    1. 接着過程
    2. ゴム・樹脂の流動過程
    3. 被着体に対するゴム・樹脂のぬれ過程
    4. 界面の安定化過程
    5. 接着における界面結合力
    6. 接着破壊過程
    7. 接着物の環境要因による剥離と自己修復性接着
  3. 接着の評価解析に利用される分析機器の特徴
    1. 表面分析方法の分類
    2. 各種表面分析機器の特徴
    3. 各種表面分析機器の活用方法
    4. 材料表面の化学状態
    5. 異種材料接着物の分析事例
    6. 接着界面の安定と劣化事例
  4. 接着に及ぼす金属の表面性状の影響
    1. 洗浄方法の種類
    2. 洗浄による表面状態
    3. 金属酸化物の形成過程
    4. シランカップリング剤の反応量の測定
    5. シランカップリング剤の反応性
  5. トリアジン系化合物による異種材料の接着技術
    1. ゴムと金属の接着
    2. 樹脂と金属の接着
    3. ゴムとゴムの接着
    4. ゴムと樹脂の接着

2011年1月25日「異種材料の接着・剥離制御の為の物性・構造の解析と評価」

 エレクトロニクス産業など様々な分野で、接着技術は必要不可欠なものの一つとなっている。すなわち、製品性能や材料特性を左右するのが接着技術であり、接着技術を確立することはあらゆる分野の基盤であると言える。そして、その接着を支配するのが表面・界面である。しかし、表面や界面はその重要度にもかかわらず真の姿を知ることは容易ではなく、特に界面の真の姿を知ることは極めて難しい。  本講演では、接着・剥離のメカニズムとその制御のための表面・界面の真の姿を知るためのアプローチ法と分析、解析の方法を中心にして、重要となる分析手法の原理や特徴も含めて事例も交えながら詳細に解説を行う。

  1. 接着とは
    1. 粘着と接着
    2. 接着を生むもの
  2. 接着を支配するもの
    1. 接着支配因子
    2. 評価法
  3. 接着に支配される現代社会
    1. 接着に支配される現代技術
    2. 接着、そして、現代技術を支配する表面
    3. 表面を支配するには
  4. 接着・剥離分析の考え方
    1. 剥離パターンに見る原因と解析のヒント
    2. 接着、剥離を可視化する
    3. 接着分析の考え方
  5. 表面とは
  6. 表面分析の分類
  7. 表面分析成功のキーポイント
    1. 表面分析のタブー
    2. 試料の取り扱い
    3. 表面分析の考え方
  8. 接着を支配するための分析法とその特徴、活用法
    1. 組成を知る
    2. 構造を知る
    3. 形態を見る
    4. 物性を知る
    5. その他
  9. 界面分析のアプローチ
    1. 界面分析のイメージ
    2. 界面評価の重要性
    3. 界面の例と分類
    4. 界面分析のフェーズ
    5. 界面分析の課題と解決
  10. 実験と分析の考え方
    1. 状況確認
    2. 実験フローの検討
    3. 分析方法の検討
    4. データから必要な情報を取り出す
    5. ゴールに到達
  11. 分析事例

会場

東京都立産業貿易センター 浜松町館
105-0022 東京都 港区 海岸1-7-8
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