異種材料の接着メカニズム、接着技術と評価

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
会場 開催

日時

開催予定

プログラム

工業機能部品、電子電気部品、塗料部品などプラスチック、塗料やゴム製品の多くが接着技術を用いて製造されています。これら、もの作りにおいては、製品設計、組み立てそして機能性を発現させるため、また製造の簡素化、コスト低減のために接着技術を応用することによってほとんどが成し遂げられています。  接着は工業において最も重要な生産加工技術の一つです。ゴム・樹脂製品の多くは、単独では強度が弱いため補強して使用されています。金属、セラミックス、繊維および木材などの材料はゴム・樹脂材料の有効な補強材で、この補強化技術の一つに接着があります 。  本講座では、接着過程における「ぬれ」、流動過程、接着界面形成、接着破壊過程等の理論を解説すると共に、ゴムと金属の直接架橋接着方法、間接接着法、金属と樹脂の接着について紹介します。  接着界面の劣化に及ぼす因子、シランカップリング剤を用いた接着物の接着メカニズムを解明する上で、洗浄工程における重要性をXPS、接触角測定、FT-IR測定によって材料の表面を分析し、材料表面状態に及ぼすシランカップリング剤の反応性についても説明いたします。

  1. 接着技術
    1. 材料の変遷と複合材料
    2. 接着技術の現状と課題
    3. 接着方法の分類
    4. 環境と接着
    5. 接着成形と金型汚染
  2. 接着の基礎
    1. 接着過程
    2. ゴム・樹脂の流動過程
    3. 被着体に対するゴム・樹脂のぬれ過程
    4. 界面の安定化過程
    5. 接着における界面結合力
    6. 接着破壊過程
    7. 接着物の環境要因による剥離と自己修復性接着
  3. 接着の評価解析に利用される分析機器の特徴
    1. 表面分析方法の分類
    2. 各種表面分析機器の特徴
    3. 各種表面分析機器の活用方法
    4. 材料表面の化学状態
    5. 異種材料接着物の分析事例
    6. 接着界面の安定と劣化事例
  4. 接着に及ぼす金属の表面性状の影響
    1. 洗浄方法の種類
    2. 洗浄による表面状態
    3. 金属酸化物の形成過程
    4. シランカップリング剤の反応量の測定
    5. シランカップリング剤の反応性
  5. トリアジン系化合物による異種材料の接着技術
    1. ゴムと金属の接着
    2. 樹脂と金属の接着
    3. ゴムとゴムの接着
    4. ゴムと樹脂の接着

会場

東京都立産業貿易センター 浜松町館
105-0022 東京都 港区 海岸1-7-8
東京都立産業貿易センター 浜松町館の地図

受講料

複数名同時受講の割引特典について