自己注射のメリット・市場性と製品化へのニーズ

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プログラム

第1部. 薬剤師から見た在宅自己注射製剤の過去、現状、未来

(2015年4月6日 10:00〜11:15)

 在宅自己注射が可能な薬剤は、学会や患者団体からの要望のあった長期にわたって頻回の注射が必要な薬剤ごとに、患者の利便性の向上という利点から、病状の急変や副作用への対応の遅れという問題点を総合的に勘案して、限定して認められているのが現状である。本講演では、今までの在宅自己注射製剤の変遷をたどりながら、現状、海外との比較を含めて今後必要とされる自己注射製剤の一部を製剤技術の進歩と絡めて臨床現場で働く一薬剤師として話を進めていく予定である。

  1. 急速に進む人口高齢化
  2. 在宅自己注射製剤の変遷
    • 過去
    • 現在
  3. 在宅自己注射製剤の未来
    • 製剤技術の進歩とともに

第2部. 医療経済的観点から考える自己注射

(2015年4月6日 11:30〜12:45)

 現在、医療経済評価の2016年試行的導入に向けた議論が進められていますが、今後の新医薬品の薬価交渉戦略においてはこうした動向を意識した考え方を取り入れる必要があると考えられます。本講座では医療経済的観点からみた自己注射製剤の価値評価のポイントを、最新の費用対効果評価方法の紹介も織り交ぜながら、わかりやすく解説します。

  1. 自己注射製剤に関連する診療報酬
    1. 医薬品の薬価基準制度の概要
    2. 自己注射製剤に係る審議事項
    3. 自己注射製剤に関連する診療報酬の内容と算定条件
  2. 自己注射製剤の薬価算定
    1. 薬価算定組織における自己注射製剤の検討内容
    2. 自己注射製剤の薬価算定
  3. 医療経済的観点からの自己注射の評価
    1. 医療経済的視点からみた自己注射製剤の価値評価のポイント
    2. 患者にとってのメリットの定量化
    3. 薬価や保険交渉への活用の可能性

第3部. リウマチ薬におけるこれからの理想的な自己注射像

(2015年4月6日 13:30〜14:45)

 自己注射剤は経口的な投与が不可能な場合や、早い効果を期待するときなどに用いられる剤形である。患者が針をできるだけ見なくて済む、痛みが小さいなど、負担を減らすことができる点でも有用である。近年では関節リウマチの治療薬として生物学的製剤に適用されより広く用いられており、診断基準が変更となるほどの大きな影響をおよぼした。本セミナーでは臨床医の立場から、現在の自己注射の使用状況と要望などをふまえ、今後の理想的な薬剤について模索したい。

  1. 関節リウマチ患者の推移:当院の外来・入院患者数等
  2. 自己注射剤の効果・有用性・使用感
    • 臨床医の視点
    • 患者の視点
  3. 望まれる自己注射剤とは
    • 効果
    • 副作用
    • 材質
    • サイズ
    • その他

第4部. 骨粗鬆症治療薬における理想的な自己注射像

(2015年4月6日 15:00〜16:15)

 骨粗鬆症の薬物療法に対する考え方を紹介する。骨粗鬆症治療における自己注射に対する現状のニーズについて紹介する。

  1. 骨粗鬆症の疫学
    1. 椎体骨折の発生頻度
    2. 大腿骨近位部骨折の発生頻度
    3. 骨粗鬆症治療の重要性
  2. 骨粗鬆症の薬物治療
    1. 骨粗鬆症治療薬の薬価収載の歴史
    2. 骨粗鬆症治療薬の特徴
    3. 骨粗鬆症治療薬の骨密度上昇効果
    4. 骨粗鬆症治療薬の骨折抑制効果
  3. 骨粗鬆症治療における薬剤選択
    1. 骨粗鬆症の重症度に応じた薬剤選択
    2. 歯の状況を考慮した薬剤選択
  4. コンプライアンス向上に役立つ骨粗鬆症治療薬
    1. 骨粗鬆症治療におけるコンプライアンスの現状
    2. コンプライアンス低下に関与する患者側の要因
    3. コンプライアンス低下に関与する薬剤側の要因
  5. 骨粗鬆症治療における自己注射のニーズ
    1. 骨粗鬆症治療における自己注射
    2. 自己注射に対する患者の認識
    3. 自己注射に対する医師の認識
    4. 自己注射に対する今後の要望

会場

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