(2015年4月6日 10:00〜11:15)
在宅自己注射が可能な薬剤は、学会や患者団体からの要望のあった長期にわたって頻回の注射が必要な薬剤ごとに、患者の利便性の向上という利点から、病状の急変や副作用への対応の遅れという問題点を総合的に勘案して、限定して認められているのが現状である。本講演では、今までの在宅自己注射製剤の変遷をたどりながら、現状、海外との比較を含めて今後必要とされる自己注射製剤の一部を製剤技術の進歩と絡めて臨床現場で働く一薬剤師として話を進めていく予定である。
(2015年4月6日 11:30〜12:45)
現在、医療経済評価の2016年試行的導入に向けた議論が進められていますが、今後の新医薬品の薬価交渉戦略においてはこうした動向を意識した考え方を取り入れる必要があると考えられます。本講座では医療経済的観点からみた自己注射製剤の価値評価のポイントを、最新の費用対効果評価方法の紹介も織り交ぜながら、わかりやすく解説します。
(2015年4月6日 13:30〜14:45)
自己注射剤は経口的な投与が不可能な場合や、早い効果を期待するときなどに用いられる剤形である。患者が針をできるだけ見なくて済む、痛みが小さいなど、負担を減らすことができる点でも有用である。近年では関節リウマチの治療薬として生物学的製剤に適用されより広く用いられており、診断基準が変更となるほどの大きな影響をおよぼした。本セミナーでは臨床医の立場から、現在の自己注射の使用状況と要望などをふまえ、今後の理想的な薬剤について模索したい。
(2015年4月6日 15:00〜16:15)
骨粗鬆症の薬物療法に対する考え方を紹介する。骨粗鬆症治療における自己注射に対する現状のニーズについて紹介する。