近年、用量探索試験において新たなデザイン・解析手法が適用されています。
そこで今回は、用量探索試験の基本的なデザインおよび解析手法を紹介しつつ、アダプティブデザインやMCP-Mod法 (最大対比法) の利用など、近年の動向を解説します。
- 医薬品開発と用量探索
- 医薬品開発プロセスにおける用量反応試験の位置付け
- 臨床試験の相および用量探索の接近法
- 前臨床試験の結果に基づく初期用量の外挿
- 第Ⅰ相試験における用量探索
- 第Ⅰ相試験における用量探索の目的
- DLTおよびMTDの定義
- Up-and-Downデザイン、3+3デザインおよびA+Bデザイン
- Continual Reassessment Method (CRM)
- Escalation with Overdose Control (EWOC)
- Pharmacokinetics/Pharmacodynamics (PK/PD) に関する検討
- 第Ⅱ相試験における用量探索 (1) :目的とデザイン
- 第Ⅱ相試験における用量探索の目的
- Proof of Concept (POC) 試験、用量範囲試験および用量選択試験
- 平行群間比較試験、クロスオーバー試験
- Dose-Titrationデザイン
- MED、MSDおよびEDpの定義
- 多重性の問題と多重比較
- Range, Number and Space of Dosesの問題とデザインの最適化
- 第Ⅱ相試験における用量探索 (2) :3種類の解析アプローチ
- モデリングアプローチ:Emaxモデル、Logisticモデルほか
- 多重比較アプローチ:Dunnett法、閉手順法、ゲートキーピングほか
- ハイブリッドアプローチ:MCP-Mod法 (最大対比法)
- 対比を利用したモデル選択:用量反応対比およびステップ対比
- アダプティブデザイン
- Normal Linear Dynamic Modelの利用とASTIN試験
- アダプティブDunnett法およびアダプティブMCP-Mod法
- 検出力とサンプルサイズの計算法