第1部 圧電MEMS技術を用いた高効率振動発電素子の開発
(2015年4月3日 10:30〜12:00)
振動発電の原理や応用分野など基本的な内容を解説した後、主要技術の一つである 圧電MEMS素子に焦子点をあて、高効率点をあて、高効率化、高出力化にむけた素子開発および材料技術について説明する。素子の試作例、評価方法 (出力、効率、電気 機械結合係数など) 、出力特性の例を紹介した後、現状の開発動向をまとめ、今後の展望及び課題について述べる。
- 振動発電の基礎
- 圧電MEMS振動発電素子の特徴
- 圧電MEMS振動発電素子の応用範囲
- 解析モデルの構築
- 主な圧電体薄膜の説明と比較
- 圧電体薄膜の材料開発技術
- 圧電体薄膜の評価技術
- BiFeO3薄膜の紹介
- 圧電MEMS振動発電素子の試作例とその特性
- 振動発電素子の評価方法
- 振動解析に基づいた有効電気機械結合係数の評価
- 高効率化・高出力化に向けた取り組み
- 今後の展望と課題
第2部 ボタン電池の置き換えが狙える小型振動発電機の開発、発電効率向上への展望
(2015年4月3日 12:45〜14:15)
振動発電は、身近な振動や動きから発電を行う技術で、その応用は電池のいらないワイヤレスセンサシステム、リモコンから波力、風力発電等の再生エネルギーまで多岐にわたります。磁歪材料を用いた振動発電技術は、鉄系磁歪材料の優れた磁気・磁歪・材料特性を反映し、小型で堅牢、高効率、高出力、 低出力インピーダンス、高耐熱性の特徴を有する汎用性のあるものです。本セミナーでは、磁歪振動発電の原理と特徴を、最新の実験結果やデモ機による実演を交え分かり易く解説します。また振動発電の応用例や汎用デバイスについても紹介いたします。技術や市場は大きく進展しています。
- 磁歪材料を用いた振動発電の概要
- 振動発電の背景とメリット
- 従来技術の現状と課題
- 圧電素子
- 電磁誘導
- エレクトレット
- 磁歪材料と逆磁歪効果、鉄ガリウム合金
- 発電機の基本構造と原理、特徴
- 試作機の評価と実演
- 電動歯ブラシによる発電
- 発電スイッチ
- ワイヤレスセンサシステムなど
- 応用のポイント、市場性、課題など
- 磁歪材料、汎用デバイス
- 鉄ガリウム合金の特徴
- 製法
- 加工性
- 温度特性など
- 汎用デバイス
- 応用別のデバイス構造、利用法
- 求められる磁歪材料の特性
- 国内外の研究状況
第3部 エネルギー・ハーベスティングを活用したセンサーネットワークの開発と振動発電技術への期待
(2015年4月3日 14:30〜16:00)
エネルギーハーベストの中で振動発電は、センサネットで最も活用範囲の広いものであり、変換効率、コスト、サイズ、低消費電力化が望まれます。本講では活用事例の一端と今後の技術課題を紹介いたします。
- はじめに
- エネルギーハーベスティング技術
- 適応領域と種類
- エネルギーマネジメント技術
- M2Mセンサネット技術
- センサネットシステム
- 低電力化方式
- エネルギーハーベスト適用事例
- 太陽光、熱、振動発電
- センサネットへの適用事例
- 今後の課題