本セミナーでは、リチウムイオン電池の高出力化のため、ナノイオニクスに基づいた界面設計界面設計、表面被覆について解説いたします。
(2015年3月31日 13:00〜14:30)
リチウムイオン電池の全固体化は、リチウムイオン電池において有機溶媒電解質の存在が引き起こすいくつかの問題点の解決策となりうるものと期待されている。しかしながら、電池の全固体化は出力性能を低下させるなど、全固体電池において実用的な性能を満足させることは困難であった。本講座では、全固体電池の特徴をはじめ、出力性能を向上させる界面構造などについて解説する。
(2015年3月31日 14:45〜16:15)
近年、リチウムイオン電池に代表される蓄電デバイスの研究開発が世界的に活発化している。電気自動車やハイブリッド自動車などにも搭載されつつあり、環境やエネルギー問題を解決する技術として注目されているからである。革新的な電池を開発するためには、電池の内部で起こる電気化学反応を理解することが重要となる。その点で、透過型電子顕微鏡は、局所領域 (マイクロ-ナノメートル) で視覚的に解析できるという特長を持つため、電池反応の直接的な解析に有効である。 本セミナーでは、透過型電子顕微鏡を用いた電池のその場観察技術および最近の観察例を紹介する。電子エネルギー損失分光法によるLiイオン分布の直接観察や遷移元素への影響、電子線ホログラフィーを用いた局所的な電位分布の変化を手法の原理から講義する。