第1部 LED用エポキシ封止材の設計と高耐熱・高透明化技術
(2015年3月27日 11:00〜12:30)
近年、LEDの高輝度化に伴い素子発熱が大きくなり、輝度低下や電極腐食等の問題が発生しやすくなるため、LED封止材には耐熱黄変性やガスバリア性が強く要求されている。これらの課題に対して、ガスバリア性が優れている脂環式エポキシ樹脂をベースに、問題点である耐熱黄変性のレベルを上げる開発検討を行っている。本講座では、封止材の配合設計を中心に弊社のLED封止材「セルビーナス」シリーズについて解説する。
- LED封止材の概要
- 用途とLED形状
- LED封止材の要求特性
- LED封止材の市場
- 現行エポキシ封止材
- 一般的な配合
- エポキシ封止材の特徴
- 開発背景と機能評価
- 今後求められるLED封止材
- エポキシ封止材の改良コンセプト
- 新規材料開発 (耐熱耐光性向上の取り組み)
- 新規材料開発 (吸湿リフロー性向上の取り組み)
- まとめ
第2部 シリコーン封止材の特性とLED用封止材への応用
(2015年3月27日 13:15〜14:45)
- シリコーンの基本的な特徴
- シリコーンの構造
- シリコーンの硬化と接着発現
- メチルシリコーンとフェニルシリコーンの比較
- 光の取り出し効率
- ガス透過性
- シリコーン材料のLEDパッケージの応用
- 用途例
- 課題
- モメンティブのメチルシリコーン材料
- 封止材
- グローブトップ材料
- ダム材料
- モールド材料
第3部 LED封止材の劣化評価:固体NMR法とIR法
(2015年3月27日 15:00〜16:00)
エポキシ樹脂やシリコンから作成されているLED封止材の劣化を分子レベルでど のような化学反応が起きているのか類推するため分光法を駆使した結果を講演する。
- 固体NMR法の測定法と基礎
- CPMAS法
- 感度の問題
- 定量性
- 脂環式エポキシLED封止材の劣化
- 発光熱による架橋反応の進行
- 架橋反応による運動性の低下
- 樹脂内壁と外壁の架橋反応の違い (IR法)
- シリコンLED封止樹脂の劣化