本講座では、その第一原理計算の基礎理論を概説し、手法の有効性や限界について知ると共に、物性予測や材料設計への応用に関するいくつかの基礎的な研究事例を紹介いたします。
近年、物質・材料・デバイスの研究分野において、第一原理計算の重要性は高く評価されてきている。それは次世代エレクトロニクス材料や環境・エネルギー材料に代表されるように、ターゲットが明示された研究開発を効率的に実行するための研究アプローチとして、その有効性が認められてきたからである。高度な理論解析手法の開発や京コンピュータを代表とする計算機環境の進展に支えられて、実験との相補的な役目をもった必要不可欠な研究ツールとして活用されてきている。 本講座では、その第一原理計算の基礎理論を概説し、手法の有効性や限界について知ると共に、物性予測や材料設計への応用に関するいくつかの基礎的な研究事例を紹介する。