第1部. 歯科領域における再生治療の現状と骨補填材の選択基準
(2015年3月17日 11:00〜12:30)
歯科領域における再生治療として実臨床にあるものは、歯周再生治療とインプラント前処置としての顎堤形成治療である。これらの治療において骨補填材の役割は大きい。しかし、化学合成されたセラミックスを中心とした、狭義の骨補填材単独使用による再生誘導への期待度は高いとは言えない。このような停滞した状況から脱するためには、治療現場のニーズを的確に把握し、他の再生材料との併用という観点から骨補填材に求められる要件を探る必要がある。新しいタイプの骨補填材開発への考え方の一端を紹介したい。
- 骨補填材とは
- 自家骨移植の代替
- 求められる基本性能
- 骨補填材に含まれるもの
- 歯科再生治療の環境と対象
- 口腔環境
- 治療環境
- 治療対象
- 臨床歯科医の再生治療におけるスタンス
- 歯科医師の意識調査から
- 骨補填材に関する認識
- 歯科領域における再生治療法
- 従来の治療法
- 最新の治療法
- 骨補填材の選択基準
- 医学的証拠に基づいた選択基準
- 再生医工学の三原則 (三要素)
- 理論的・医学的選択基準
- Key factor
- 現実の選択基準
- 最新の治療材料選択の傾向
- 併用の理論と実際
- 薬物治療に学ぶ併用
- 骨補填材を軸とした併用
- 併用の実例
- 総括と将来展望
第2部. 整形外科からみた骨補填材料の部位別選定基準と感染防止への工夫
(2015年3月17日 13:15〜14:45)
- バイオマテリアルと骨との関係
- 金属バイオマテリアルの性質と比較
- ステンレス鋼
- Co-Cr-Mo合金
- 純チタン・チタン合金
- 骨セメント
- 骨セメントの特徴と性質
- 骨セメントの取り扱い方
- 骨セメントの安全性
- インプラントと骨との固着
- セメント固定
- セメントレス固定
- セメントレス固定のメカニズム
- Bone ingrowth・Bone ongrowth
- 生体親和性
- 孔径
- 初期固定性
- コーティング
- 骨リモデリングとストレスシールディング
- インプラント周辺の骨反応
- ストレスシールディングの理論と問題点
- 股関節インプラント
- 股関節インプラントの種類
- 人工股関節 (セメント/セメントレス/ハイブリッド)
- 人工骨頭
- 人工股関節の選定
- 初回人工股関節置換術
- 再置換術
- 膝関節インプラント
- 膝関節インプラントの種類
- 人工膝関節 (セメント/セメントレス・CR/PS)
- 人工骨頭
- 人工股関節の選定
- 初回人工膝関節置換術
- 再置換術
- 肩関節インプラント
- 肩関節インプラントの種類
- 人工肩関節 (セメント/セメントレス・CR/PS)
- 人工骨頭
- 人工肩関節・人工骨頭の選定
- 初回手術
- 再置換術
- 脊椎インプラント
- 脊椎インプラントの種類
- スクリュー&ロッドシステム
- ケージ
- 脊椎インプラントの選定
- スクリュー&ロッドの選定
- ケージの選定
- 感染予防対策
- インプラント周辺感染の基礎知識
- 起因菌の種類
- バイオフィルム形成
- 一般的なインプラント感染予防対策
- クリーンルームと宇宙服
- 術前と術後の予防対策
- 抗生剤入りセメントによる感染予防・鎮圧
- 感染予防コーティング
- 抗生剤コーティング
- 銀コーティング
- ヨードコーティング
第3部. 脳神経外科からみた骨補填材を用いた治療の現状と臨床ニーズ
(2015年3月17日 15:00〜16:30)
現在使用されている骨補填材料の改良、新たな骨補填材料の開発の可能性を示唆する。
- 脳神経外科における骨補填材を用いた治療の現状
- 骨補填材使用の選定基準
- 腰椎圧迫骨折に使用するHA block
- cranioplastyに用いる骨補填材料
- 副作用について
- 症例検 など