第1部 バイオセンシング技術の現実的アイディアと最新技術・応用動向
(10:30~11:50)
酵素などの生体認識素子をデバイス素子として用いる「バイオセンサ」について、その基礎及び評価方法を解説すると共に、既存のセンサ機能から「ウエアラブルデバイス」、「ガスイメージング」さらには「アクチュエータ」、「人工臓器」へと広がる最近のバイオデバイスの研究動向や商品開発を示し、医療や健康福祉、環境科学への応用も含めて解説する。
- 医療分野におけるバイオセンサの必要性
- バイオセンサの原理と種類
- 酵素型バイオセンサの測定系
- 性能評価
- 選択性
- 定量性
- 検出限界
- 寿命
- 再現性
- バラツキなど
- 近未来のバイオセンサ
- 半導体プロセスを用いたバイオセンサ
- ウエアラブルバイオセンサ
- ソフトコンタクトレンズ型バイオセンサ
- 生体適合性材料を用いたバイオセンサ
- 涙液成分計測による非侵襲血糖評価の可能性
- 眼部からの経皮ガス計測
- 生体由来揮発性化学成分の高感度バイオセンシング
- 口臭成分計測用バイオセンサ
- 光ファイバー型バイオセンサ
- バイオセンサ技術を応用した揮発成分の可視化計測
- バイオセンサ技術を利用した人工臓器システム
- 自律血糖制御システム (人工すい臓)
第2部 生体データと健康効果の実証によるビジネス展開の手法 ~エビデンスの取得の仕方~ (仮)
(12:40~14:00)
※プログラム作成中・近日公開予定
第3部 ヘルスケアデータの標準化動向
(14:15~15:15)
高齢社会の進行等による医療関係費の高騰に伴い、ICT技術を用いた効率化が注目されている。パーソナル・コネクテッド・ヘルス・アライアンスは世界的なNPO法人で、ICT技術を用いたヘルスケアデータの標準化の推進活動をしている。本講演では活動内容とその最新動向を共有する。
- ICTヘルスケアの現状 ~マーケット動向と日本の動き —
- PCHA技術概要 — ヘルスケアデータの標準化と技術概要 —
- 医療とヘルスケア — ライフサイクルとBIGデータ —
- 最新製品動向 — ICTを使った最新製品動向~
- ヘルスケアサービス — 医療サービスと一般サービス —
- 海外動向 — 海外におけるヘルスケア標準化動向 —
- 日本からのアプローチ — 日本の立ち位置と国際プロジェクト —
第4部 予防医療に必要な生活習慣データと生体情報データ
~更なるQOL向上に求められるウェアラブルセンサとは~
(15:30~16:50)
我が国は超高齢少子社会を迎え、国民一人ひとりが老後の悲惨を避けるため健康長寿を目指す必要がある。そのためには、自ら生活習慣病を自己管理しなければならないが、生活習慣 (Life Style: LS) とその病態 (生体情報) を自己評価 (Self-monitoring: SM) する必要がある。本講演では、予防医療の必要性、求められる生活習慣と生体情報とそれに基づいた自己評価法、これまで開発したウェアラブルセンサとその応用性について述べてみたい。
- 生活習慣病予防システムの必要性
- 生活習慣病とは
- 寝たきりの実状
- 年次別人口構成と財政事情
- 健康長寿社会創造の重要性
- 生活習慣病予防法 (Self monitoring/management)
- SOS (S=Salt, O=Obesity, S=Sleep/Stress) 戦略
- 高血圧と脳卒中、24時間血圧計測法
- ユビキタス型血圧計
- S:減塩自己モニター法
- O:メタボ自己モニター (体重、カロリー消費、血圧データ等)
- S:Sleep/Stressの健康腕時計によるモニター法
- その他のウェアラブル (アクセサリー) センサ
- 指環型パルスオキシメーター、ペンダント心電計他
- 半携帯式自動採血装置
- 尿による健康長寿モニター
- 健康長寿支援システムとデバイスの要件