医薬品開発・事業におけるポートフォリオの実践学

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プログラム

第1部. パイプラインの評価とポートフォリオの組み方

(2015年3月30日 12:20〜13:50)

第1部では、開発段階の医薬品のポートフォリオマネジメントの組み方について述べさせて頂きます。自社のパイプラインの各々は、それぞれプロファイルや競合状況など置かれている環境は多様ですが、ポートフォリオマネジメントの際には、同じ評価手法で事業性評価を行うことが求められます。今回は、製品コンセプトが未だ不確定な臨床開発早期と、ほぼ製品プロファルが確定している臨床開発後期における売上予測などについて、計算手法をどのように標準化するかについて、具体的にご説明いたします。 また、事業性評価に際して、成功確率や開発費用などをどのように見積ったらよいのかについてご説明いたします。

  1. 開発段階の医薬品のポートフォリオマネジメントの留意点
    1. 今までに無いまったく新しいメカニズムのベストインクラスの薬剤の市場予測は極めて難しい。
      どのようにしたらよいかについての考察を行う。
    2. 臨床開発部門とMKT部門のゴールは違う。議論を尽くして双方のゴールとする適応の合理的合致点を見出す。
    3. 将来の上市時点 (10年先?) の当該薬が参入する市場をどのように予測するのか?
      (治療方法や薬剤の顔ぶれは大きく変化していることもある)
  2. パイプラインの売り上げ予測と事業性評価
    1. 製品コンセプトが未だ不確定な臨床開発早期と、ほぼ製品プロファイルが確定している
      • 臨床開発後期における売上予測の計算手法を考慮して、計算手法をどのように標準化するかが重要。
    2. 社内全体のコンセンサスが得やすい計算手法はどのようなものかについて、その考え方も含めて具体的に紹介する。
  3. 事業性評価に際して考慮しなければならないポイント
    1. 成功確率や開発費用などの見積もり方
    2. その他

第2部. LCMとリンクしたポートフォリオマネジメントの実践

(2015年3月30日 14:00〜15:30)

第2部では、上市間近から上市後の医薬品のポートフォリオマネジメントの実践について述べさせて頂きます。価値最大化のために臨床開発後期から製品のライフサイクル延長のための対策や、競合との差別化を達成することに取り組まなければなりません。上市後は、導入期・成長期/成熟期/衰退期を的確に見極めて、それぞれの製品価値最大化のみならず、トータルの価値最大化を目指したポートフォリオマネジメントの実践が重要となります。最適な資源配分とポートフォリオマネジメントの実践方法について、具体的にご説明いたします。

  1. ライフサイクル (LC) 段階別マネジメントの基本的な考え方
    1. 導入期・成長期
      • 製品価値最大化のために、上市後のできる限り早期に、高いピーク売上を達成させられるような戦略を展開する。
        そのために積極的に販売投資を行い、売上とシェア拡大を目指す。
    2. 成熟期
      • 成熟期に入った段階では、売上の維持に尽力する。それほど投資がかからないため、投資の回収を終え、利益率の増大が始まる。
    3. 衰退期
      • 競合にその地位を譲り、穏やかに市場からの撤退を開始する。
  2. 価値最大化のために臨床開発後期に取り組んでおかなければならないこと
    • 製品のライフサイクル延長のための対策
    • 競合との差別化を達成すること
  3. 成長期/成熟期/衰退期の見極め方
  4. 資源配分とポートフォリオマネジメント

第3部. 経営層が期待する利益を生み出すポートフォリオマネジメントとは

(2015年3月30日 15:40〜17:10)

  1. 会社における主要ピラーの理解
  2. ポートフォリオマネジメントのスコープ
    「やっていいいこと」と「やっていけないこと」
    1. イン/アウトライセンス
    2. 既存品のポートフォリオとのシナジー
  3. ポートフォリオマネジャーに期待する能力
    1. 分析の精度、発売の時期と確率を誤解させない (論理的思考力)
    2. 社内外の情報収集 (ネットワーキング)
    3. プレゼンとコミュニケーション
  4. ポートフォリオマネジメントの検証と評価

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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